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▲レシステンシアの松下調教師(左)、写真は阪神JF優勝時 (C)netkeiba.com
阪神JFをハイペースで逃げながら、直線ではさらに突き放してレコード勝ちを決めたレシステンシア。衝撃的なレースぶりから期待を集めた桜花賞では、のちの牝馬三冠馬デアリングタクトに差され2着、NHKマイルCも2着と涙をのんだものの、前走・阪急杯でレコード勝ちを決め、再び存在感を示しました。
GI・高松宮記念では初の1200mとなりますが、豊富なスピードを持つ馬。距離は違えど、アルゼンチンでG1勝ちの母との共通点もあるようです。最終追い切りを終えた直後の松下武士調教師に伺いました。
(取材・構成=大恵陽子)
※このインタビューは電話取材で行いました
位置取りにはこだわらなかった阪急杯
――高松宮記念に向けた1週前追い切りは坂路で50.3秒-11.7秒としっかりやって、24日の最終追い切りは53.8秒-11.9秒。状態はいかがですか?
松下 予定通りです。最終追い切りの全体時計はそんなに速い時計はいらないなと思っていました。15秒で入って、1秒ずつ速くなって終いだけ動かす感じでした。前走から順調にこられているかなと思います。
――その前走・阪急杯は逃げて直線でさらに伸びて勝利。一昨年の阪神JF以来の勝利でありながら、コースレコードでした。
松下 久しぶりの1400mでしたけど、「スタートから出して行かずに、この馬のリズムで」とレース前にジョッキー(北村友一騎手)と相談していました。
それがハナになるのか、番手になるのか、5〜6番手になるのかは分からないですけど、そういう感じでレースをしようという話をしていたんです。結果的にハナになったんですけど、この馬のリズムで運べたらいいかな、という感じでした。
――ハナにこだわらず、馬のリズムを最優先でということですね。
松下 そうですね。
――スタート直後から速いスピードで走れる馬、という印象です。GI初制覇となった一昨年の阪神JFでは道中で速いラップを刻みながらも、直線でさらに伸びました。ライバル陣営からは「レシステンシア、相当強いですね! 最後はみんな歩いて(脚が上がって)いましたから」という声も聞こえました。