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【大阪杯予想】雨馬場で減速しない能力が強く問われそうな大阪杯

  • 2021年04月02日(金) 19時00分
今週末は大阪杯!
血統ビームを駆使した亀谷敬正の予想を重賞限定で公開!
鋭い着眼点に基づく見解は誰が読んでもタメになります。
以下よりぜひご覧ください。
亀谷敬正の予想を見る

グランアレグリアが当てはまる3つの条件とは…


 先週のドバイミーティングはJRAで馬券販売された4レースですべて日本馬が連対。公開した予想では、4レース中3レースを的中(唯一外したワールドCは「放馬取り消し」を事前に予想するのがかなり難しかったです涙)。

「競馬で要求される能力は常に一定ではない」ことに加え「要求される能力の方向性は血統表である程度傾向を予測することができる」ことを「馬券」というゲームで堪能できました。この楽しみを与えてくれたすべてのホースマンの皆様、主催者に改めて感謝を申し上げます。

 今年のドバイミーティングは、日本の主流系統である「サンデーサイレンス系」ではない父系の馬が3頭連対(なお、サンデー系のディープ産駒が唯一連対したドバイターフは、日本の主流条件(JRA芝中距離)と近い適性が要求されやすいコース)。

 ドバイで連対した4頭のうち3頭の父系はサンデー系ではなかったとはいえ、3頭ともにサンデーサイレンスを持つ馬。そして、連対した3頭はすべて「父か母父はJRAの芝マイルGIで勝利」していた馬だったことも特筆すべき事象でした。

 血統を分析していてつくづく思うことは「JRAの芝馬場は、世界的な発明」だということ。JRAの芝馬場は直線でのトップスピードを選別する上では世界的に見ても優れています。そんな馬場の「世界的な根幹距離のマイル競走」で高いパフォーマンスを示した馬は、繁殖としても様々な条件で重要な役割を担うことがドバイミーティングでも示されました。

 さて今週は大阪杯。能力判定の舞台として世界レベルで優れている「JRAの芝マイルGI」を春秋制覇したグランアレグリアが出走予定。父はJRAの芝馬場で最高スピードを獲得するのに最も適したディープインパクト。母の父は世界の競馬において「スピード」の基礎血脈となるアメリカ競馬の名種牡馬でボールドルーラー系のタピット。

 大阪杯は芝マイル競走で高い能力を示した馬がそのまま走りやすい条件であること。ディープインパクトの血を持つ馬が特に強いこと(同馬の兄の産駒キタサンブラックも優勝)。さらに父がサンデー系で母がアメリカの名血。特にボールドルーラー系を母系に持つ馬が走りやすいこと。以上の条件にグランアレグリアはすべて合致。

 雨馬場にならなければ、勝てる可能性も高いと予想していたのですが…雨馬場になる可能性がずいぶんと高まってきているようです。

 雨馬場になってもスピードは重要なのですが「雨馬場で減速しない能力」を競うオプションが増えます。よって「芝の雨馬場でもゴールまでスピードを持続しやすい血統」の重要性が増します。

 その代表が母父にヴァイスリージェント系を配合された馬。たとえば先日の金鯱賞は雨と強風の影響を受けてスピードが削がれる馬場。結果は減速要素に適応力が高いヴァイスリージェントが母父のギベオン、ポタジェが人気薄で1、3着。ちなみに、どんな馬場でも減速しづらいクロノジェネシス、ノームコアの姉妹も母の父はヴァイスリージェント系。単純なデータで見てもJRAの馬場発表が「良以外」の芝重賞の場合。母父ヴァイスリージェント系はギベオンを除いても単勝回収率はプラス収支(2018年以降)。

 今年の出走予定馬で母父がヴァイスリージェント系の馬はレイパパレとカデナ。「雨馬場になっても減速しない強み」が問われる競技になれば有利な血統です。

著しい成績を挙げ、殿堂入り予想家となった亀谷敬正の大阪杯予想はレース当日までにウマい馬券で公開!

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血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
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