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【POG2021-2022】赤本のおすすめ10頭で取りたかった馬とドラフト下位で面白い馬(須田鷹雄)

  • 2021年04月27日(火) 18時00分

フリーハンドならば後々の期待も大きいコマンドライン


 赤本ではおすすめ10頭コーナーで「他の選者に選んでもらい、その後に取る」という前提で選んでいる須田だが、では他の人に取られていなかったらなにをとっていたか、という話からさせていただきたい。

 おそらくフリーハンドならばイチオシは母コンドコマンド(牡/父ディープインパクト・国枝)、馬名コマンドラインにしたと思う。馬体の良さや身体能力だけでなく落ち着いた気性も評価されているとのこと。3月25日にはゲート試験に合格。いまはノーザンファーム天栄で調整中。国枝厩舎なのでデビュー戦の取りこぼしはありうるが、後々の期待は大きい。

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馬体の良さや身体能力だけでなく落ち着いた気性も評価されているコマンドライン(提供:サンデーレーシング)


 牝馬のイチオシは、他の選者に取られなかったら母レディスキッパー(牝/父ハーツクライ・萩原)、馬名レディナビゲーターだった。取材したノーザンファーム早来の牝馬で一番と感じたのがこの馬。フレームが大きく大物感を漂わせる一方で軽さやバランスの良さもある。3月26日にゲートも合格し、予定通り3回東京開催でデビューできそう。早さとスケール感を両立できる馬はやはり魅力だ。

 牝馬は母テディーズプロミス(牝/父ディープインパクト・松永幹)、馬名マイシンフォニーも同じくらいの魅力はある。6月デビューに向けて4月9日にゲート試験もクリア。牧場ではカイ食いが良いぶん牝馬としてはかなり乗り込めたとのこと。キーファーズ所有馬からついに大当たりが出るかもしれない。

 牡馬の話に戻って、もちろん赤本でイチオシにした母ラッキートゥビーミー(牡/父ハーツクライ・友道)、馬名フィデルも堂々ドラフト1位にできる素材。4月15日にはゲート試験に受かってその後NFしがらきへ出され、ここまで至極順調。赤本のデータコーナーで触れた通り、友道厩舎の早期デビュー馬は指名して損がない。

遅いタイプかと思いきや入厩もしているモンゴリアンキング


 このあたりはドラフト1、2位クラスだが、下位でも取れそうな馬で面白いと思う馬を何頭か挙げておきたい。いずれも短いところ向きの馬になる。

 母Minorette(牡/父Kingman・安田隆)、馬名モンゴリアンキング。取材時に安田隆師からいただいたリストには入っていなかったので遅いタイプかと思っていたら早々に山元に移動、さらには入厩も果たして4月15日にはゲートにも合格した。安田隆厩舎はやはり短いところでこそ。同厩舎は母オールドタイムワルツ(牡/父Caravaggio・安田隆)、馬名アグリもよさそう。勝ち上がりの確率はこちらのほうが高いが、より短距離色が強いかもしれない。この馬もゲートは済んでいったん放牧に出ている。

 母ミリオンウィッシーズ(牝/父サトノアラジン・加藤征)、馬名レディバランタインは4月22日にゲート試験合格。馬主が筆者の同級生なのでひいき目が入っていなくはないが、取材時点でもノーザンファーム空港のA-2厩舎では仕上がりと動きが良いとされていた馬。飯野厩舎長からも穴で面白いというコメントをいただいていた。

 最後に話をドラ1クラスに戻すが、最近のPOGは早期入厩馬に人気が集中するので、時間がかかるタイプの大物血統をハズレ1位や2〜3位で狙ってみる価値があると思う。

 一例として母ラヴズオンリーミー(牡/父ディープインパクト・矢作)、馬名ディーンズリスター。

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狙ってみる価値があると思うディーンズリスター(提供:サンデーレーシング)


 牧場ではまだハロン16秒あたりを乗られていて移動も夏過ぎてからだろうが、馬体そのものは好馬体。これだけベタな良血馬が時期を理由に人気落ちするならば、逆に狙う価値がある。

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