動きには力強さも出てきたエフフォーリアの半弟
どうして、合同取材に出てこなかったのだろう? と思った血統馬が、無敗で今年の皐月賞馬となった、エフフォーリア(牡3歳、鹿戸)の半弟となるヴァンガーズハート(牡2歳、鹿戸)である。
その後、牧場で取材をする機会があったのだが、調子が悪いからなどの理由で出てこなかったのではなく、本当に、たまたま選抜から漏れたらしい。
POGファンならずとも気になる現在の状態だが、屋内坂路でハロン14秒台の時計を出しているように、至極順調。馬体にもメリハリが出てきて、動きには力強さも出てきた。それでいながらフットワークには軽さがあるという点も、高く評価できる。
ちなみに同じ時期のエフフォーリアは、厩舎への取材でも全く名前が挙がってこなかった馬でもある。そう考えると弟は無敗の皐月賞制覇以上の活躍が望める! とは言い過ぎかもしれないが(笑)、兄を指名できなかった人は、是非とも一枠空けてもらいたい。
そのヴァンガーズハートと同じ、キャロットクラブ所属馬のアイスランドポピー(牝2歳、中川)。合同取材で出てこなかったオススメ馬として話を聞いた時に、いの一番に名前が上がってきた馬でもある。
厩舎長からも高い評価を送られており、ひょっとしたら今年のエピファネイア産駒では、一番の存在になるかも? との期待も持っていたが、先日、骨片除去手術を行い、デビュー時期も秋以降にずれ込んでしまった。 しかしながら、早いうちに判断できたことは、今後の競走生活を考えた時にも必ずプラスとなるのだろうし、ここで一息入れたことにより、更なる成長も見込めるはず。
しかも、活躍が約束されたと言っていい、ノーザンホースパークマラソンの一口馬主権対象馬(過去にはハープスター、シンハライト、リスグラシューなどがいる)となっていることも含めて、POGでも臆することなく指名馬に加えていただきたい。
他メンバーに騒がれたい人は是非ボージェストの19!
最後の1頭もキャロットクラブ所属馬で申し訳ないが(笑)、合同取材の後となる4月12日に、現2歳世代の追加募集馬(含む再募集馬)が発表された。
勿論、どのPOG媒体にも記事どころか、馬名さえ出ていないのだが、その中で個人的にもオススメしたい、というか当選された方が羨ましい! と思えたのが、ボージェストの19(牝2歳、手塚)である。
調教メニュー的にも屋内坂路コースでハロン14秒台の時計を出しているように、こちらも順調そのもの。大物感溢れる馬体から繰り出される走りは迫力満点で、スタッフからは
「芝の大きいところを狙える馬です」
との声も聞かれていた。
ドラフトでは馬名を付いた馬が指名されていく中、母名+19が付いた指名馬を選んで、周りから、
「隠し玉か?」
と騒がれたい人は是非指名を! とは言い過ぎかもしれないが、何せ母系は大物が出るエアグルーヴ系。早い時期に勝ち鞍をあげられたのならば、そこから一気に、牝馬クラシック戦線の階段を駆け上がってしまうのかもしれない。
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