▲22歳の若武者とエフフォーリア、主役としてダービーの舞台へ (C)netkeiba.com
競馬の祭典、日本ダービー。今年の主役は無敗の皐月賞馬エフフォーリアと、“若き勝負師”横山武史騎手(22)のコンビです。
「小さい頃から本番に強いタイプ」と、皐月賞前の直撃取材で言い切った横山武史騎手。その後、実に堂々と大仕事をやってのけました。次の戦いはダービー。直前の心境はいかに? 一問一答形式で様々な角度から、主役の胸の内に迫ります。
(取材・文=編集部)
※このインタビューは電話取材で行いました
皐月賞で改めて感じた、エフフォーリアの長所
──GI初勝利となった皐月賞は、3馬身差の圧勝。先頭に立ってからゴールまで、どんなことを考えていましたか?
横山武 いやぁ…もう勝ちたい一心でしたね。勝つことだけを考えて、必死に追っていました。
──終始、非常に落ち着いたレースぶりが光りました。2番人気という高い支持を集めていましたが、平常心で臨めたのでしょうか。
横山武 はい。思っていたより緊張しませんでした。馬を信じるだけだと思っていたので。
──皐月賞は、どんなレースプランを思い描いていましたか?
横山武 とくにこれといったプランはなかったです。ゲートを出て、それなりにいい位置につけて、あとはエフフォーリアのよさを発揮できればと思っていました。
──終始1番人気のダノンザキッドがそばにいる形。相手の動きなどは意識しましたか?
横山武 そうですね。やっぱりダノンは意識しました。ただ、自分の馬に集中していたので、相手の動きにつられるようなことはなかったです。それに、動ける位置にいませんでしたからね。逆に動けない位置にいたのがよかったです。