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【安田記念予想】詰まったレース間隔でGI、馬体重はどうなるのがよい?

  • 2021年06月01日(火) 12時00分

馬体重増と減、どちらが正解?


 最近はぶっつけでGIに使うことも多くなったし、全体的にレース間隔を広くとる傾向にある。今週のグランアレグリアのように有力馬が中2週というのは、もはや珍しい部類に入るという感じだ。

 古馬の平地GIに中2週以下の間隔で出走した馬は2011年以降でのべ644頭いる(うち593頭が中2週)カク地カク外を除くと619頭なのだが、このようなケース、馬体重増で出てくるのと馬体重減で出てくるのと、どちらが良いがお分かりだろうか?
 
回収率向上大作戦


 正解は馬体重減。詰まったレース間隔がしんどいので減った、と解釈されることもありそうだが、使って時間が経っていないのだから減るほうが自然なのかもしれない。

 このように書くと、GII以下を余裕残しで使ってGIでメイチ勝負しているケースも多いはずだから当然ではないか、と思われるかもしれない。確かに、GI→GIで中2週以下というローテはそもそも発生しづらいという面がある。

 2011年以降だと世代限定戦を除くGI→GIで中2週以下というケースは38例のみ。同体重の馬は[0-0-0-7]で、馬体重減が[1-3-0-8]、馬体重増が[0-2-2-15]。複回収率は前者が108%で後者は37%。あまりにサンプルが少ないが、グランアレグリアが少し減らしてきたとしてもそう目くじらは立てなくていいだろう。

 これがGII→GIなら文句なしにちょい減りで臨むのがいいわけで、今回の登録馬では京王杯SC組の2頭が該当する。

 京王杯SCを勝ってきたラウダシオンは3歳秋初戦の富士Sを+16で使ったあと、+2、変動なし、変動なし、+2と微増路線で来たが、今回少しマイナス体重だと、データ的にはより心強いということになる。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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