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「いくつ勝つか」ではなく「誰と勝つか」 福永騎手にとって“3つのダービー”の意味 【ダービー3勝記念/第2回】

  • 2021年06月17日(木) 18時03分
祐言実行

▲シャフリヤールでダービー3勝目を挙げた福永騎手 (C)netkeiba.com


シャフリヤールで今年のダービーを制した福永祐一騎手。2018年のワグネリアン、昨年のコントレイルでの勝利に続き、自身にとって3つ目のダービータイトルです。

福永騎手の偉業を祝して「祐言実行」が限定復活! 昨日の友道厩舎、矢作厩舎、藤原厩舎からの祝福コメントを受けて、本日からは福永騎手ご本人が登場。2日間にわたって特別インタビューをお届けします。

(取材・構成=不破由妃子)

※このインタビューは電話取材で行いました

「もう思い残すことはないわ」…そう言いたくなるほどの勝利


──福永騎手は、数年前から「いくつ勝つか」とかではなく、「誰と勝つか」を大事にされてきました。その思いがダービーで、しかも3回も成就して。本当にすごいことです。

福永 友道(康夫)先生、矢作(芳人)先生、藤原(英昭)先生ですからね。コントレイルでいえば、ずっと応援し続けてくださった前田オーナーの所有馬でもあります。縁のある方たちと3回もダービーを勝つことができたなんてね。本当に最高だなと思いますし、だからこそ勝てたのかなとも思います。

──思えば、ワグネリアンで勝った最初のダービーで、半馬身差の2着だったのが藤原英厩舎のエポカドーロ。悔しいはずなのに、真っ先に「おめでとう!」と出迎えてくださったのが藤原先生だったとか。今回は、どんな言葉で出迎えてくださいましたか?

祐言実行

▲ワグネリアンの2着がエポカドーロ (撮影:下野雄規)


福永 それがね、検量室にいなかったんですよ。

──まさかの展開(笑)。

福永 先生らしいといえば先生らしいんですけどね。テレビのインタビューが終わって、馬が表彰式に向かっていったときに見かけたので、自分から声を掛けました。

──藤原先生の第一声は?

福永 「ヒヤヒヤさせんなよ」(笑)。

──そうでしたか(笑)。おふたりの距離感が伝わってきますね。

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祐言実行 / 福永祐一
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祐言実行とは
2013年にJRA賞最多勝利騎手に輝き、日本競馬界を牽引する福永祐一。まだまだ戦の途中ではあるが、有言実行を体現してきた彼には語り継ぐべきことがある。ジョッキー目線のレース回顧『ユーイチの眼』や『今月の喜怒哀楽』『ユーザー質問』など、盛りだくさんの内容をお届け。

1976年12月9日、滋賀県生まれ。1996年に北橋修二厩舎からデビュー。初日に2連勝を飾り、JRA賞最多勝利新人騎手に輝く。1999年、プリモディーネの桜花賞でGI初勝利。2005年、シーザリオで日米オークス優勝。2013年、JRA賞最多勝利騎手、最多賞金獲得騎手、初代MVJを獲得。2014年のドバイDFをジャスタウェイで優勝。

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