近年の連対馬をみると、ヌレイエフ(クロノジェネシス、ミッキーロケット、マリアライト、キセキ、ワーザー、ドゥラメンテ)かサドラーズウェルズ(リスグラシュー、マリアライト、ワーザー)を持つ馬が多い。梅雨時でタフな馬場になることが多く、しかも内回りコースで各馬早めに動いてロンスパ持続戦になりやすいため、サンデー系の斬れよりもヌレイエフやサドラーズウェルズのパワーを重視したいレースだ。昨年もヌレサド持ちが掲示板を独占した。取り上げた馬でヌレサド持ちはアドマイヤアルバ、アリストテレス、キセキ、キングニミッツ、クロノジェネシス、シロニイ、モズベッロ、ユニコーンライオン。(解説:望田潤)
アドマイヤアルバ近親に目立った活躍馬はいないが、牝祖ダーリアは英年度代表馬2回の女傑で、リヴリアやダハールなどG1馬を4頭産んだ名繁殖でもある。母父バーンスタインはレイルウェイS(愛G3・芝6F)に勝ったストームキャット系で、ハーツクライ×バーンスタインはヒシイグアスと同じ。京都新聞杯2着、目黒記念3着、京都金杯4着と大箱に良績がある馬で、目黒記念は超スローの離れた3番手で最高に立ち回って大波乱の片棒を担いだ。ここは阪神内回りでどう立ち回るか。
距離○ スピード○ 底力○ コース○
アリストテレスヴィクトリーやリンカーンの甥で、アドミラブルやエスポワールのイトコで、フサイチコンコルドやアンライバルドなども出るバレークイーンの牝系。エピファネイア×ディープインパクトはオーソクレースと同じで、サンデーサイレンスとサドラーズウェルズのクロスも同じ。晩成の中長距離血統で、菊花賞2着も含めリンカーンに近いイメージに完成してきた。エピファ産駒だから揉まれ弱い面はあり、AJCCや菊花賞のように外々を進出する形で巻き返したい。
距離○ スピード○ 底力◎ コース◎
カデナスズカコーズウェイの半弟で、母フレンチリヴィエラはサラブレッドクラブオブアメリカS(米G3・ダ6F)勝ち。ディープ×フレンチデピュティはショウナンパンドラやマカヒキなどが出た有力ニックスで、古馬になってよりパワー体質にシフトしてきたのもマカヒキと似る。20年2月の小倉大賞典以来勝ち鞍がないが、安田記念でも差のないところに追い込んではいた。とはいえG1級相手で高速決着だと劣勢は否めず、馬場が渋ってほしい。
距離○ スピード○ 底力○ コース○
カレンブーケドール母ソラリアはチリの2歳女王&3歳女王で、スタミナ血脈ハワイの5×5を持ち芝2400のエルダービーに勝っている。その父スキャットダディはジャスティファイやミスターメロディなどを出し成功したが早逝した。ディープ産駒にしては鋭さは並だが相手ナリにしぶとく、