先週日曜の垂水Sは道中16番手のアカイイト(右)が勝利(c)netkeiba.com
近年の宝塚記念は時期的に雨が多い影響もあり、軽めの馬場コンディションで行われたことがない。去年は当日にも降雨があり、重い極悪の馬場コンディション。トラックバイアスは「超外有利・超差し有利」と判定。
内枠からのスタートだった馬や道中で内を通った馬。前のポジションを取って流れにのっていた馬。以上の馬は能力をまったく発揮できない極端なトラックバイアスが発生した。
二桁馬番、後方待機馬が上位を独占するトラックバイアス。大きな着差がついてしまっていたように勝ったクロノジェネシス以外の人気馬は全馬が大凡走してしまった。
去年を含め、過去5年のうち4年はトラックバイアス「差し有利」もしくは「超差し有利」と判定しており、後方待機馬が恵まれやすいレース。
近年で唯一、例外的な傾向となったのが2019年。この年はトラックバイアス「前有利」、馬場コンディションは「標準」と判定。勝ち時計は2分10秒8。近年のなかでは速い時計が出た。つまり、馬場コンディションが重くなるほど先行馬には厳しい傾向が出ている。
今年も週末の天候が不安定で、当日も雨が降る可能性のある予報。
先週日曜の阪神芝も雨の影響が残る状態で行われ、古馬混合戦では3着内に好走した9頭のうち最初のコーナーを4番手以内で通過していたのは1頭のみ。12頭立て以上で行われた10Rと11Rでは二桁位置取り馬が連対していた。
週末に雨が降れば、先週日曜の阪神芝や例年の宝塚記念とも似たような馬場状況が想定される。後方待機馬を狙いたい。
前々走、大阪-ハンブルクCを制したミスマンマミーア(c)netkeiba.com
ミスマンマミーアの前走目黒記念はトラックバイアス「 ・超前有利」。当日は馬場状況としては末脚の要求度が高かったものの、そのことを各陣営が意識しすぎたようで極端なスローペース。長距離馬にとっては終盤が速すぎて、後方からでは物理的に届かないレースだった。あまりにも特殊で、今後へ向けては参考外として良い一戦。
今回のメンバー構成をみると、有力馬が先行、もしくは途中から早めの仕掛けをする可能性が高そう。雨が降って想定されるトラックバイアスになった場合、去年の当レースのようにほとんどの馬が本来の力を発揮できない凡戦になる可能性があるのもミスマンマミーアには有利。
ただし、週末に雨が降って格上の先行馬がまったく力を発揮できない状況を現時点では想定している。週末の天気も含めた最終予想はウマい馬券で公開する。
殿堂入り予想家となった馬場虎太郎の宝塚記念の予想はレース当日までにウマい馬券で公開!