先週の福島競馬は芝1800m以上では外枠の馬が多く台頭していた(c)netkeiba.com、撮影:下野雄規
先週開幕した福島の芝は半年以上レースが行われていなかった。
見た目は良さそうに見えるものの、実際には負荷がかかって走りづらい路盤。馬場コンディションは重め。日曜は当日雨のなかでの開催も影響してさらに重くなり、近2年の同時期に行われた開催とは似たような傾向を示した。
ただし、先週行われた福島芝は1200mと1800m以上では、まったく異なるトラックバイアスが発生していた。芝1200mは内が有利で、芝1800mは外が有利だったのだ。
1200mは3着内に好走した18頭のうち13頭が4枠より内。連対した12頭のうち7頭が2枠より内。勝ち馬6頭のうち4頭も2枠より内。内枠が有利な状況。
一方、1800m以上は3着内に好走した21頭のうち16頭が5枠より外。そのうち9頭が7枠より外。6番人気以下で3着内に好走した5頭は全て5枠より外。外枠が有利だった。
今週も週中、週末ともに不安定な天気予報。雨の影響をうけた開催となる可能性は高い。先週と同等かそれ以上に悪くなり、重めの馬場コンディションは避けられないだろう。
七夕賞は近5年連続でトラックバイアス「差し有利」と判定しているレース。
特に今年とは近い重い馬場だった近2年はどちらもトラックバイアス「外有利・差し有利」と判定。
3着内に好走した6頭のうち最初のコーナーを4番手以内で通過していた馬は1頭しかおらず、連対した4頭のうち3頭が最初のコーナーを二桁位置取りで通過している。
また、3着内に好走した6頭のうち5頭、6番人気以下で3着内に好走した3頭は5枠より外だった。
先週の馬場状況、近2年の七夕賞の傾向からも後方待機馬。そのなかでも外枠から狙いたい。現状では枠はわからないので、差し馬の中で妙味のありそうな馬を取り上げる。
プレシャスブルーの前走エプソムカップはトラックバイアス「超外有利・差し有利」。当時の東京芝は外枠が有利。軽めの馬場コンディションによって速い上がりが出せるため、末脚の要求度も高い状況。最内枠は厳しかった。
プレシャスブルーは「重い馬場が得意な不器用な差し馬」でもある。軽い馬場では差し難い馬だ。過去の戦歴を振り返っても、2勝クラス以上で連対した4回のうち3回、うち勝った2回は馬場コンディションが「稍重い〜重い」の間。スピードに欠けているので、重めの馬場コンディションになって前が止まってくれないと届き難い。
重めの馬場コンディションを得意とするプレシャスブルーの差し脚に期待したい(c)netkeiba.com、ユーザー提供:淳。さん
今回は重めの馬場コンディションにより、スピードを要求されることはなさそうで、器用に立ち回ることが要求されない馬場状況も向いている。想定されるトラックバイアスからも、できれば外枠が欲しい。
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