1、2番人気が負けまくる重賞として名高い函館記念。昨年はついに15番人気のアドマイヤジャスタと13番人気のドゥオーモがワンツーし、3連単343万2870円の超大波乱となりました。
さらに、今年はレース前から異例の事態が発生。ダートチャンピオンのカフェファラオが参戦を表明したものの、58.5キロのハンデを嫌って回避するかもしれないという状況になっています。ただ、カフェファラオが出走するにしても回避するにしても、波乱必至のメンバー構成ですから馬券を買うべきレースには違いありません!
※原稿執筆時点ではカフェファラオの出否が未定だったので、カフェファラオに関する記述が含まれています。
(取材・文・構成=オーパーツ・パブリッシング 編集K3)
総合妙味度108.8で突き抜けた馬とは?
K3 さぁ、今週もハンデ戦です。
卍 七夕賞は残念でした。内枠有利の競馬になったので、大外枠を引いたヴァンケドミンゴには厳しかったですね。
K3 結果を見ると無理筋でしたが、エプソムCみたいに世間の想定とは逆のパターンがハマることもあるのが競馬ですもんね。そう考えると、毎回どうなりそうかを考えるより常に妙味のある馬を買い続けたほうがいいということですよね?
卍 そうですね。当たりが入っているガチャを回していると思って臨むべきだと思います。
K3 先週行われたもうひとつの重賞、プロキオンSは3連単194万馬券になりました。以前、競馬王で「100万チャレンジ」という企画をしたときに、卍さんが「実は、ダートのほうが100万馬券が出やすい」とおっしゃっていたのを思い出しました。
卍 100万馬券になるには多頭数で1番人気が飛ぶことが大前提で、「ダート」「中長距離」「ハンデ戦」「道悪」では特にそうなりやすいということです。
K3 プロキオンSは全部当てはまってますね。やっぱりハンデ戦の破壊力はすごいですね。
卍 ハンデ戦で6連敗したからって凹んでる場合じゃないですよ。
K3 確かに。今週は函館記念も中京記念もハンデ戦ですが、フルゲートになりそうな函館記念を取り上げたいと思います。昨年は3連単343万2870円が出てますしね。
卍 フェブラリーSを制したカフェファラオが出走するかもしれないということでも話題になっていますよね。
K3 出るとしたら、初芝で58.5キロを背負ってどんな競馬をするんでしょうね?
卍 単行本『中央競馬 妙味度名鑑』のAmerican Pharoahのページは以下のようになっています(※画像はスマホ対応電子版のもの)。
K3 芝の妙味度が91しかないですね。では、カフェファラオをどうするかも含めて、妙味度で予想していきましょう。
卍 はい。函館記念で上位人気が予想される馬の総合妙味度は以下のようになっています。