2017年は人気薄ながらもラインミーティアが優勝(c)netkeiba.com、撮影:下野雄規
アイビスサマーダッシュは、過去5年で3着内に好走した15頭のうち12頭が5枠より外。
なかでも8枠は2016年から2019年まで4年連続で3着内に好走。2017年にラインミーティアが8番人気で1着。2019年にオールポッシブルが9番人気で3着など人気薄での好走馬も出ている。2020年も15番人気の超人気薄ながら僅差の4着に健闘したメイショウカズヒメも8枠。
3枠より内から3着内に好走した馬が1頭しかいないことからも、明らかに外枠が有利なレース。
ただし、アイビスサマーダッシュが行われる新潟芝の直線1000mが外枠有利であることは馬券購入者の常識。
実際に過去5年のアイビスサマーダッシュで3番人気以内に推された15頭の枠順をみても、3枠より内だった馬は2頭のみ。内枠の馬は人気になることすらほとんどない。
私は普段、馬場によって発生するトラックバイアスや枠順、脚質の有利不利を馬券に活かすことによって儲けているが、誰がみても分かるほどの顕著な傾向が出てしまうレースは苦手だ。
新潟芝直線1000mは常に外枠有利の傾向が安定して出ていることで、誰もがそのことを意識して馬券を買っている。
その常識を知らないライトファンは、新聞の印を参考にする人が多い。新聞に枠順が強く反映されるので、結果的に枠を重視した馬券を買うことになる。
よって外枠有利だけで人気になってしまう。過去5年のこのレースでも、1番人気が5年連続で連対。3連複が万馬券になったことは1度もない。
外枠を狙うことによって的中させることも可能ではあるが、儲かるかとなると話は別。馬券的な妙味がほとんどないコースだ。
それでも、できるだけ期待値の高い馬券を買うのならば、外枠に入った馬の中で近走理由があって惨敗を続けている馬を狙うしかない。
今年は期待したいビリーバー(c)netkeiba.com、撮影:下野雄規
ビリーバーは昨年の当レース3着馬。それ以降も新潟芝の直線1000mには2度使っているものの、どちらも内枠。力を出せていない。
6走前のルミエールオータムダッシュは1、2着が8枠。3、4着が7枠。トラックバイアスは「超外有利・ 」と判定したレースで3枠。
2走前の韋駄天ステークスはトラックバイアス「外有利・ 」と判定したレースで1枠。
前走のパラダイスステークスもトラックバイアス「外有利・前有利」と判定したレースで、最内枠から最後方を追走。トラックバイアスとは真逆のコース取りと位置取りで、全く力を出せていない。
去年は6枠で3着。外枠に入ることができれば、今年もチャンスがある。
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