直線1000mというイレギュラーなコースで行われるにもかかわらず、意外に荒れない重賞。それがアイビスサマーダッシュです。傾向がわかりやすすぎるというのがその要因だと考えられますが、今年も傾向どおりになるのでしょうか?
(取材・文・構成=オーパーツ・パブリッシング 編集K3)
傾向どおりなら外枠の3歳牝馬だが……
編集K3(以下、K3) 先週の函館記念は総合妙味度が突き抜けていたトーセンスーリヤが勝ちましたね。
卍 驚くほどの楽勝でしたね。
K3 残念ながら相手は抜けてしまいましたが、このコーナーの作戦がハンデ戦でもなんとかなりそうだという手応えはつかめました。
卍 そうですね。この方法を迷わず続けていきましょう。
K3 そんな話の流れで言うのは恐縮なんですが、アイビスサマーダッシュはさすがに特別ルールで臨んだほうがいいんじゃないでしょうか?
卍 どうしてですか?
K3 新潟千直はあまりにも外枠有利が顕著なので……。2016年以降のデータを見るとこんな感じです。
卍 外枠有利がオッズに織り込まれているのに、それでもまだ外枠が過小評価されているというような状況ですね。
K3 二桁馬番の馬が2頭以上絡んで配当がつかないというのが、最近のアイビスサマーダッシュのパターンです。
卍 確かに、ここ8年は3連複で万馬券が出ていませんね。10番人気以下も2011年のアポロフェニックス以降3着内に来ていませんし。
K3 しかも、「夏は牝馬」の格言どおりのレースで、5年連続で牝馬が2頭絡んでいます。
卍 他の重賞に比べて牝馬の出走数が多いとはいえ、これは顕著ですよね。特に3歳牝馬はアイビスサマーダッシュが始まった2001年以降で見ても[2-3-2-5]、単勝回収率330%、複勝回収率177%と好成績ですね。
K3 なので、外枠の3歳牝馬を軸にするってことでいいんじゃないでしょうか。
卍 いやいや(笑)。妙味度を見てから考えましょう。予想1〜5番人気の総合妙味度はこのようになっています。