先週の日曜函館9Rは◎エンデュミオンが1着で大本線的中!(c)netkeiba.com
先週、日曜函館9Rは「ウマい馬券」で公開した予想で大本線的中。
このレースは4枠より内がそのまま1〜4着までを独占。逃げた人気薄が3着に粘り、勝ち馬は2番手グループで内のポケットから早めに進出する形。このようなレースになることを事前に読めたのは、函館芝の馬場状態を読み切っていたからだ。
今開催の函館芝は開幕当初から走り難い路盤の状態。雨の影響をうけた日はほぼないものの、1800m以上の中長距離では一貫して馬場コンディションは「稍重い」状態が続いている。
特に近2週は内側の傷みが進んだ影響によって、さらに負荷がかかっている。道中の消耗が激しいため、脚がたまらず、最後は全馬がバテてしまう我慢比べのようなレースが目立つ。函館芝中距離でこのような馬場状況になった場合、後方に待機した馬が直線で伸びず、外を通ってもスタミナのロスがある。結果的に内を通る馬や先行が恵まれるのだ。
しかし、今週からはBコースに替わる。傷んでいた内側の部分が概ねカバーされ、コーナーが緩くなることにより、Aコース時よりも3コーナーからの進出が容易に。引き続き重めの馬場コンディションで行われることに変わりはないだろうが、トラックバイアスの傾向が今週も継続するとは限らない。
今週末は函館芝でクイーンステークスが行われる。例年は札幌で行われるため、函館での開催は久しぶり。
以前、函館で行われたのは2013年。この年もBコース使用。馬場コンディションは「稍重い」で行われた。2013年に近い馬場のパターンが想定される。
2013年のクイーンステークスは3番人気以内の3頭が抜けたオッズになっていたレース。1番人気のアイムユアーズが1着。3番人気のオールザットジャズが3着。2番人気のマルセリーナが4着。比較的実力通りの決着だったが、ダントツの最低人気ながら2着に好走したスピードリッパーは最後方から差してきた。
直線の短い中山で重賞を勝利したテルツェット(c)netkeiba.com、撮影:下野雄規
人気薄が恵まれるならば、後方待機馬だ。
テルツェットの前走ヴィクトリアマイルはグリップのきいた非常に走りやすい路盤で軽めの馬場コンディション。決着時計、上がりともに速く、直線の伸びを競い合うレースだった。
テルツェットは、走りやすい馬場状態よりもタフな馬場が有利な馬。前走のようにスピードを出しやすい馬場ではスピード負けする。
今回想定される舞台設定と同じ重めの馬場コンディションで直線の短い1800mで行われた新馬戦は快勝。重賞初勝利となった2走前のダービー卿チャレンジTも直線の短いコースだった。
小回りやタフな馬場で他の馬が能力を発揮できない馬場の方が着順を上げやすいタイプの馬。今回のような小回りでタフな舞台は有利。巻き返しに期待したい。
殿堂入り予想家となった馬場虎太郎のクイーンSの予想はレース当日までにウマい馬券で公開!