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【横山和生×藤岡佑介】第4回「自分を見失わず、雰囲気に飲まれず…今、必要なのは“精神力”」

  • 2021年07月28日(水) 18時02分
with 佑

▲横山和生騎手と藤岡佑介騎手の対談も、いよいよ最終回! (撮影:山中博喜)


横山和生騎手をお迎えしての対談も今回が最終回です。ラストのテーマは「さらなる活躍に向けて」。

考えすぎてしまうところがあるという和生騎手ですが、今の自分に必要だと感じているのは“常に揺るがない気持ち”だそう。エージェントを外すという決断の裏にあった思いも明かします。

(取材・構成=不破由妃子)


「自分がいかに馬のことを信じられるか」


佑介 求められる仕事が変わってきたなかで、今の自分に足りないと思うこととか、なにか新しく取り組んでいることってある?

和生 四位さんの言葉にもありましたけど、僕はもともと考えすぎてしまうところがあるので、どんな条件でも、どんな馬に乗っても、常に揺るがない気持ちがほしいです。

 トップジョッキーの方たちのなにがすごいって、重賞やGIといった大きな舞台でも自分のスタイルを貫けること。よく父が「考えてみれば、“ダービー”だって“東京2400mの芝”じゃないか」って言うんですよ。「勝った人だからそう言えるんだよ!」って言い返すんですけどね(笑)。でも結局、突き詰めるとそこなのかなと。

佑介 どんな舞台であれ、フラットな気持ちで向かえる精神力か。俺もほしいよ。

和生 難しいことはわかってます。でも、いかに自分を見失わずに、いかに雰囲気に飲まれずに、その馬の一番いいリズムを守って、最後まで気持ちよく走らせてあげることができるか。今の僕には、それを貫ける精神力が必要なのかなと思いますね。そうすれば、もっともっと自分でも納得できる騎乗が増えて、結果も上がるのかなって。

──そういった精神力を身につけるために、必要なことはなんだと思いますか? やはり経験?

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JRAジョッキーの藤岡佑介がホスト役となり、騎手仲間や調教師、厩舎スタッフなど、ホースマンの本音に斬り込む対談企画。関係者からの人望も厚い藤岡佑介が、毎月ゲストの素顔や新たな一面をグイグイ引き出し、“ここでしか読めない”深い競馬トークを繰り広げます。

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1986年3月17日、滋賀県生まれ。父・健一はJRAの調教師、弟・康太もJRAジョッキーという競馬一家。2004年にデビュー。同期は川田将雅、吉田隼人、津村明秀ら。同年に35勝を挙げJRA賞最多勝利新人騎手を獲得。2005年、アズマサンダースで京都牝馬Sを勝利し重賞初制覇。2013年の長期フランス遠征で、海外初勝利をマーク。2018年には、ケイアイノーテックでNHKマイルCに勝利。GI初制覇を飾った。

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