季節と関係なくほぼ一定の傾向
あまり言われることはないように思うが、関屋記念は外枠に入った馬が圧倒的に強い。過去10年の枠番別成績をとると、以下のようになる。
勝ち馬のうち8頭、2着馬のうち5頭が枠番でいう7、8枠から出ている。過去10年のうち12頭立てが2回あった以外は15頭以上で行われているので、馬番で見ても2ケタの馬番が全く不利になっていないことが分かる。
ちなみに新コースになって以降の過去20年で見ても14頭の勝ち馬が7枠か8枠。2着馬は7頭だが6枠から6頭出ているので、全体としては外枠有利の色彩が強い。
新潟芝1600m外回りは関屋記念に限らず外枠のほうが強い傾向にあり、過去10年の関屋記念は特にそれが強く出た印象だ。10回だけの話なので7枠8枠だけにこだわる必要はないが、例えば2011年以降の同コース・14頭立て以上時で見ると、1~3枠が勝率5.2%・複勝率15.2%で回収率が単59%・複60%なのに対し、6~8枠は勝率6.9%・複勝率20.0%で回収率が単84%・複80%。単に勝率・複勝率が高いだけでなく、やや人気薄の馬も好走している。
この傾向は季節と関係なくほぼ一定なので、コース形態にその由来があるのだろう。この傾向だけにこだわる必要はないが、「迷ったら外枠」くらいの気持ちでいてもいいのではないかと思う。