例年Cコースで行われていた札幌記念は「差し有利」だったが…(c)netkeiba.com、撮影:高橋正和
札幌記念が行われる札幌芝2000mは小回りコースだが、末脚が決まる。2017年以降の4回のうち3回のトラックバイアスは「差し有利」もしくは「超差し有利」。
3着内に好走した12頭のうち、最初のコーナーを5番手以内で通過していた馬は2頭のみ。連対した8頭のうち6頭は上がりが2位以内。
ただし、例年はCコース。今年は変則的な開催日程によってAコースを使用する。コース変更によってトラックバイアスも大きく変わりそうだ。
Aコースで行われる札幌芝2000mはCコースよりも先行馬が有利になりやすい。
2019年以降、札幌芝2000mの古馬混合にて「最初のコーナーを5番手以内で通過した馬」の成績は「Aコース」が複勝率32.4%。「Cコース」は複勝率23.9%。
Aコース使用だった先週の札幌芝2000m藻岩山特別でも、最初のコーナーを3番手以内で通過した馬のワンツー。1ヶ月間近く馬場が保護された影響も大きい。
今年の札幌記念は過去のレース傾向を重視する必要はない。Aコースで発生しやすい「内枠先行有利」のトラックバイアスを重視する。
古馬混合のGII戦でも好勝負を期待できるソダシ(c)netkeiba.com、撮影:下野雄規
ソダシの前走オークスはトラックバイアス「超差し有利(枠の不利なし)」と判定。当時の東京芝は軽めの馬場コンディションで末脚の要求度が高い馬場。二桁位置取り馬が上位を独占して波乱になった。かかり気味に先行する形は馬場状態からは絶望的な不利。
桜花賞の道中は短距離戦のような激しい流れ。それでも、最後まで脚を使えた馬。今回は古馬混合のGII戦だが、先行馬は低調なメンバー構成。楽な流れになりそう。Aコースの傾向通りの馬場であれば、好勝負できる。
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