▲全24戦中、22戦で松岡騎手が手綱をとったウインブライトへの思いとは
長期休養中の松岡正海騎手をゲストにお迎えしての対談。前回のコラムで、手術を重ねるもなかなか思うような回復に至っていないことを明かした松岡騎手。
それでも前を向いていられるのは、ウインブライトと歩んだ日々が、松岡騎手にとって最高の財産である証でもあります。同じ騎手として佑介騎手もうらやむような、魂を燃やして1頭の馬に懸けた日々を振り返ります。
(取材・構成=不破由妃子)
※この対談はZoomで行いました
「ブライトの状態は手に取るようにわかっていた」
佑介 ウインブライトがデビューしたのが、まっちゃんが32歳のとき。30歳くらいから競馬のおもしろさがわかってきたと話していましたが、ものすごくいいタイミングで現れたことになりますね。
松岡 そうだね。
佑介 ウインブライトの新馬戦に乗るために函館から東京に帰るとき、「すごく楽しみにしている馬がいる」って話していたのを覚えてます。ゆっくり成長するタイプの馬だったのに、まっちゃんがあまりにも自信満々なコメントを出したから、東京の新馬戦は1番人気になっちゃって(結果は6着)。
松岡 そうでした(笑)。でも、ホントに勝てると思ったんだけどな。結局、体を使い切れなくて負けてしまったけど、2歳の頃からそれくらいの能力はあったから。俺自身、そういうのがわかり始めた時期だったから、なんか自分の力を試せる馬なんじゃないかと思った。
▲ウインブライトの新馬戦について振り返る松岡騎手 (C)netkeiba.com
佑介 その通りになりましたよね。