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【新潟2歳S予想】新潟2歳Sで強いパターン

  • 2021年08月24日(火) 12時00分

前走新馬組と未勝利組の差はほとんどない…


 個人的に、2歳重賞は臨戦過程を重視することにしている。特に夏競馬の2歳重賞はキャリアの浅い馬ばかりで馬の能力や個性が分かりづらいし、割り切って「良いパターン」にこだわるのもよいと思う。

 まずは前走新馬組と未勝利組の比較だが、実は新潟2歳Sは両者の差がほとんどない。新馬組は[7-7-7-71]で勝率7.6%・複勝率22.8%。未勝利組は[3-3-2-31]で勝率7.7%・複勝率20.5%。

 未勝利組はキャリアがそれぞれ異なるが、キャリア2戦の馬は[3-3-1-23]で、3戦は[0-0-1-8]。前者だけ買えばよいし、それだと新馬組より勝率が高いことになる。タイムや着差が同等なら新馬組のほうが人気になるだろうから、敢えて未勝利組を狙う手はある。

 新馬・未勝利組を一緒にした前走距離だと、複勝率では前走1600m組>1800m組>1400m組。1600m組は33.3%、1400m組は15.4%で倍以上違う。

 逃げて勝ってきたか、も大きな要素だ。新馬・未勝利戦を逃げ切ってきた馬は[1-1-1-14]で、複勝率17.6%はそれ以外のグループ22.8%より低い。先行から勝った馬と中団以降から勝った馬の比較でも後者が優位で、「差して勝った」ことには価値がある。

 今回未勝利組は2頭のみで、1600mから来たのはスタニングローズのみ。逃げずに勝ってきたのもこの馬のほう。個人的に軸候補として週末まで検討していく。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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