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「終いの脚はありそうやから」サワーホマレーに好感触&長男・加矢太さんの近況も

  • 2021年08月24日(火) 18時01分
10着に終わったサワーホマレーの2戦目でしたが、初戦より着差も詰め、小牧騎手も好感触。「終いの脚はある」と、早くも次に向けて好走のカギを探っているようです。そのほか今週の『太論』では、ユーザーからの質問を3つほどピックアップ。質問に答えるかたちで、障害ジョッキーを目指す長男・加矢太さんの近況も!(取材・文:不破由妃子)
※このインタビューは電話取材で実施しました。

馬体増もいい傾向、引き続きサワーホマレーに注目!


──サワーホマレーの2戦目は10着(8月22日・小倉2R・2歳未勝利・芝1800m)。とはいえ、レースぶりに進境があったように見えました。勝ち馬からの着差もコンマ7秒差と、初戦より詰めてきましたね。

小牧 うん、よかったんですけどね。もうちょっとジックリ乗ったほうがよかったかもしれん。向正面でちょっと早く動き過ぎた。でも、最後もきていたし、だいぶよくなってます。もちろん結果を出したかったけど、悲観するような内容ではなかったし、次はもっと頑張ってくれると思うよ。

──体が14キロ増えていましたが、そのあたりは?

小牧 全然大丈夫。むしろいい傾向や。最初にも言ったけど、終いの脚はありそうやから、次はもうちょっとジックリ乗っていこうと思う。距離もやっぱり1800m、2000mあたりがいいね。引き続き楽しみです。

──メイショウヤマツミは12着(8月21日・小倉2R・3歳未勝利・ダ1700m)。ここ2戦とは違って、後方からの競馬になりました。

小牧 ん〜、疲れがあったのかな…。行きたかったんやけど、どう頑張っても行かなかった。

──マイナス18キロと、大きく体が減っていましたね。

小牧 そうやね。行けなかったのは、それしか考えられへん。行きっぷりがここ2戦とは全然違ったからね。初めて乗ったときにいいスピードを見せてくれたから楽しみにしてたんやけど…。残念でしたわ。

──さて、今週ですが、ワールドパレスが3週続けて小牧さんの手綱で時計を出していますね。

小牧 今週使う予定です。ようなってほしくて一生懸命乗ってるんやけど、なかなか…。調教でもレースでも、道中の走りはいいから、あとは速くなったときに切り替わってくれれば。ひとつでも上の着順に持ってこられるように頑張りますわ。

──今回は質問を3つほどピックアップしています。まずは、「自分は犬を飼っていて、目を見るだけで何を考えているのか、だいたいわかります。馬も同じですか? 小牧騎手くらいのベテランになると、馬の目から様々な感情が読み取れたりするのかなと思いまして」という質問です。

小牧 だいたいパッと跨るときに目を見るけど、「あ、怖がってるな」とか、「ビックリしてるな」とか、なんとなくやけどわかるね。

──目は口ほどにモノを言うのは、馬も一緒。

小牧 そう、人間と一緒や。「今日は輝いていていいな」と思うときもあれば、「ちょっとしんどそうやな」って感じることもあるし、「怒ってるな」とか「機嫌悪そうやな」とか、なんとなくやけど伝わってくる。まぁ合ってるかどうかはわからんけど(苦笑)。目から伝わってくることは確かにあるね。

──続いての質問です。「スポーツ選手の体型を見ると、野球選手には野球選手の、サッカー選手にはサッカー選手の特徴があるように思います。長年馬に乗り続けていることで、ジョッキーにも共通した体型の特徴が出てきたりしますか?」。

小牧 筋肉は重いから、いかにもムキムキの人は少なくて、みんな筋肉質やけど細い。だから、共通しているのは細マッチョかな。

──大井の的場文男さんは、足のくるぶしの内側がボコッと出ていましたが、小牧さんはそういう“ならでは”の特徴はないですか?

小牧 僕はないなぁ。そういえば昔、膝にコブができている人がいたよ。園田の花村通春さんというジョッキーで、膝の内側にボコッとコブができてた。

──なぜ膝の内側?

小牧 今は鐙が短くなって変わってきているけど、昔は鞍に膝をついて、そこを支点に乗っていたからね。

──ああ、なるほど。的場さんもそうですが、やはりそうやって体に歴史が刻まれていくんですね。では、最後の質問です。「ご長男の加矢太さんの挑戦を応援しています。まだ気が早いのは重々承知ですが、加矢太さんがジョッキーになったら、こんなことをしてみたい、こんなことを叶えてみたいという夢はありますか?」。

小牧 いやぁ、加矢太が目指しているのは障害ジョッキーやし、なんせ今は学科試験に全力投球やから。なんとかパスしてくれたらいいなと思うばかりです。

──試験は9月末ですから、受験勉強も追い込みですね。

小牧 そう、もうすぐやねん。僕の目から見ても、すごく頑張ってるよ。本当に一生懸命勉強してる。なんとか受かってほしいし、受かってくれれば、この質問に答えられるような夢が出てくるかもしれないね。
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太論 / 小牧太
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1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。2024年には再度園田競馬へ復帰し、活躍中。史上初の挑戦を続ける。

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