一昨年はユーキャンスマイルが勝利(c)netkeiba.com、ユーザー提供:AN-SANさん
新潟芝外回りの傾向とは毎年異なるのが新潟記念の傾向だ。年間トータルで見れば、新潟芝外回りは、外有利率が高い。今夏、4回新潟芝外回りの古馬混合戦でも3着内に好走した21頭のうち14頭が5枠より外。開催全体の傾向をみれば、ほとんどの年が外有利である。しかし、新潟記念だけは毎年内が有利になりやすい。
新潟記念は2012年以降は、夏開催の最終日に行われるようになった。12年以降の9回のうち6回をトラックバイアス「内有利」もしくは「超内有利」と判定。このようなトラックバイアスが発生するのは「人の意識」も影響している。
騎手や陣営が外差しの馬場を意識すると、ペースやコース取り自体がそれまでと変化する。極端なスローペースや大逃げでペースが乱れることによって、後方からでは物理的に届かないレースや、インコースを避け馬群が外側に寄ることによって、相対的に内を通った馬が恵まれるレースが発生する。
内は荒れているが、内が有利になるケースが増えてしまうのだ。
去年の新潟記念も全馬が内を避けて直線では外ラチ沿いに馬群が寄っていく極端なレースになったが、このレースもトラックバイアスは「内有利」と判定。外を通り続けていた馬はパフォーマンスを落とし、相対的に内を通った馬が恵まれていた。
今年は週中、週末ともに不安定な天気予報。当日がどのような馬場コンディションになっているのかを予測することも困難だが、前週や直前の馬場状況にとらわれず、このレース自体は内有利になりやすいことを重視。器用な立ち回りができる馬を狙いたい。
器用な立ち回りができるマイネルファンロンを狙いたい(c)netkeiba.com、ユーザー提供:mailaさん
マイネルファンロンの前走函館記念はトラックバイアス「内有利・ 」。内を通る馬に有利な状況のなか、外枠から無理に先行する形では厳しかった。
スピードには欠ける面がある馬。道中のペースやタイムが速くなると能力を発揮できない。
新潟芝外回りは、道中が速い流れになることはほぼない。さらに雨の影響が残って全体の時計もかかれば、能力をさらに発揮できる。
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