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エントシャイデン&ディープボンド 仏・シャンティイ調教場で調整中

  • 2021年09月01日(水) 12時01分
挑戦者

▲エントシャイデンと坂井騎手 (提供:坂井瑠星騎手)


凱旋門賞に挑戦するディープボンド(栗東・大久保龍志厩舎)の僚馬としてフランスに帯同し、9/12(日)に行われる現地重賞のパン賞に出走予定のエントシャイデン(栗東・矢作芳人厩舎)。その鞍上に抜擢されたのが、坂井瑠星騎手です。

坂井騎手にとっては、今春のサウジアラビア&ドバイ以来の海外挑戦。最高の結果を出すべく奮闘する坂井騎手が、現地の様子をお届けします!

現地馬でのレース騎乗も決定しました!


 netkeibaをご覧のみなさん、こんにちは。坂井瑠星です。

 このコラムでは今までにオーストラリア、アメリカ、香港、サウジアラビア、ドバイに行ったときのことを書いてきました。今回からはフランス編のスタートです!

 凱旋門賞に挑戦するディープボンドの帯同馬としてフランスに遠征しているエントシャイデンと僕の姿を中心に、フランス競馬の事も書いていきたいと思います。

 今回の遠征で、僕の目標は二つあります。

 一つ目はエントシャイデンとディープボンドが無事にフランスのレースに出走し、良い結果を残すこと。

 もう一つは、現地の馬に騎乗し、一つでも勝ち星を挙げることです。

 一つ目の目標を達成するためにエントシャイデンとは毎日コンタクトを取り、ディープボンドと共に少しでも良くなるためには何をするべきかを考えて調教をしています。

 エントシャイデンは、到着してから数日はかなりイレ込んでいましたが、今では落ち着いて環境にもだいぶ慣れてきました。

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▲馬房でのエントシャイデン (提供:坂井瑠星騎手)


 事前に聞いてはいましたが、シャンティイ調教場はかなり広い森の中で調教をするので、馬がリラックスしすぎてしまう傾向があります。

 それを踏まえて、動かすときと休ませるときのメリハリをつけて調整をしています。

 まずは9月12日のレースに向けてしっかり仕上げていきたいです。

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▲シャンティイの森の中 (提供:坂井瑠星騎手)


挑戦者

▲調教後にディープボンド(前)と (提供:坂井瑠星騎手)


 そして、二つ目の目標を達成するために、僕は毎日エントシャイデンの調教の前後に他の厩舎の調教を手伝い、レースに乗るチャンスを探しています。

 フランス語は分からないですし、初めての場所でコミュニケーションを取るのはなかなか難しいのですが、早速レースに乗せていただけることになりました!(※レースは日本時間の9月1日の夜です)

 依頼をいただいたのは、今回のチームジャパンをサポートしてくださっている清水裕夫厩舎の馬です。

 追い切りにも騎乗し、感触も良かったのでレースがとても楽しみです。

 騎乗するEvreux競馬場はローカルですが、同じレースには顔馴染みのクリストフ・スミヨン騎手やミカエル・ミシェル騎手も騎乗予定なので、少しは気が楽になりました。

 しっかり勉強して準備をし、次のコラムで良い報告ができるように頑張ります!

1997年5月31日、東京都生まれ。父・坂井英光は大井競馬所属の調教師、叔父も元騎手の坂井薫人という競馬一家。同期には荻野極、木幡巧也、藤田菜七子ら。2016年に栗東・矢作芳人厩舎でデビュー。2019年、ノーワンでフィリーズレビューを勝利し重賞初制覇。2020年には、ダノンファラオでジャパンダートダービーに勝利し交流GI初制覇を飾った。日本だけの騎乗でなくオーストラリア、ドバイなど多くの海外遠征にも挑戦している。

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