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【新潟記念予想】新潟のハンデ戦に潜む怖い記録の背景

  • 2021年09月04日(土) 18時00分
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福島のハンデ戦の七夕賞との違いは


 ハンデ戦の新潟記念には怖い記録がある。左外回り2000mになって過去20年、57キロ以上を背負った馬は【3-3-6-47】。連対率は約1割。中でも、今年は3頭出走する57.5キロ以上での連対馬は20年間で2頭だけ。【1-1-2-25】で連対率.069にとどまる。

 同じハンデ戦で、同じようなレベルの馬が出走する7月の福島の七夕賞2000mは最近20回(中山の11年は除く)、57キロ以上馬は57頭出走して【12-6-3-36】。連対率は3割強。57.5キロ以上の重いハンデ馬の連対も6頭を数える。

 なぜこんなに差があるのか。勢力図の変動期(世代交代)であることも関係するが、新潟記念の方が平均勝ち時計がずっと速いこと。かつ、最後の直線が約660mもあるので、前半は比較的ゆるく流れ、後半の鋭さ勝負になるからだと考えられる。

 総合力一歩でも、速い脚が長続きする新潟コース向きの伏兵なら台頭可能。重いハンデの馬はちょっと過信禁物。最近10年、たまたま好走馬は少ないが、「夏の牝馬」という金言のベースになったのは新潟記念で牝馬の大活躍があったからだった。

 前走のエプソムCは速い流れ(1000m通過58秒8)を強気に追走して伸びずに9着(0秒7差)だが、2走前の府中S2000mを1分59秒0(上がり33秒8)で快勝した4歳ヤシャマル(父キズナ)は、後半の1000mを推定57秒8前後。速い脚が長続きした。

 3代母は、夏の函館で上昇し1987年のエリザベス女王杯を逆転勝ちしたタレンティドガール。この直系馬に配されてきた種牡馬は、ダンシングブレーヴ、アグネスデジタル、そしてキズナ。今春3連勝したヤシャマル(54キロ)の成長力は侮れない。

 強敵は52キロの牝馬クラヴェル(父エピファネイア)。祖母ディアデラノビア譲りの切れ味はこのコース向きで、昨年、外回り1800mの三面川特別を勝っている。その時テン乗りだった横山典弘騎手は、この関西馬にこれで8戦連続して騎乗する。

 3番手も軽ハンデ52キロの牝馬パルティアーモ(父ワークフォース)。57.5キロの実績上位馬は押さえに回したい。

 「小倉2歳S」のショウナンマッハは、日本で不滅のテスコボーイ直系種牡馬ショウナンカンプの産駒。前走は楽勝だったが、この系統は叩いて上昇する。

 新潟記念のパルティアーモの祖母ラトラヴィアータ(父サクラユタカオー)は、ショウナンカンプの父サクラバクシンオーの全妹になる。

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1948年、長野県出身、早稲田大卒。1973年に日刊競馬に入社。UHFテレビ競馬中継解説者時代から、長年に渡って独自のスタンスと多様な角度からレースを推理し、競馬を語り続ける。netkeiba.com、競馬総合チャンネルでは、土曜メインレース展望(金曜18時)、日曜メインレース展望(土曜18時)、重賞レース回顧(月曜18時)の執筆を担当。

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