スマートフォン版へ

【新潟記念予想】土曜の雨の影響が残るなら中から外差しが優勢か!?

  • 2021年09月04日(土) 19時00分
毎週欠かさず馬場に関する情報を収集し、自身の予想に反映させるというスポーツニッポンの“万哲”こと小田哲也記者が、“予想に役立つ馬場情報”をコンセプトに、重賞が開催されるコースについて、当週の降水量・前日のレース結果等を踏まえた主観的意見から、よりライブな馬場状態を解説する。


 土曜の新潟競馬場は雨が降ったりやんだりの1日。2Rのレース中に雨が降り出し、4R発走前に一時やんだ。午後も6R終了後から9R終了後まで、激しい雨ではなかったが、時折降った。「稍重」でスタートした芝は最終12Rまで「稍重」で施行された。

 土曜午前7時測定のJRA発表のクッション値は「9.0」(標準)。新潟2歳Sが行われた先週日曜朝が「9.1」(同)だったので、雨が一時やんでいた朝の時点では、先週とほぼ一緒。ただ雨が降ったことで、土曜の日中は多少軟らかい方向に推移したかもしれない。

 新潟記念と同じ外回り使用のレースは、土曜は4鞍行われた(5R新馬戦は内回り2000mで施行)。勝ち馬の最終4コーナーの位置は「1番手、11番手、8番手、3番手」。

 先週日曜は9R・五頭連峰特別のチアチアクラシカ(2着)や、11R・新潟2歳Sを勝ったセリフォスなど内寄りを選択した馬の好走もあった。

 ただ土曜は内回り使用の9R・瓢湖特別(芝2200m)で逃げて2着に粘ったレットミーアウトなど内寄りで好走する馬もいたが、外回りのレースでは各馬が内3〜4頭分は避けて通っていた。6R・3歳未勝利戦(芝1600m)で逃げ切ったブラウシュヴァルツは直線では内ラチから4頭分ほど外に出して逃げ切った。

 概ね、直線では中〜外を通った馬の伸びが目立ち、外回りのレースでは前に行った馬も内3〜4頭分は避けて通っていた。

 2勝クラスの10R・赤倉特別(外回り2000m)の勝ち時計2分1秒7は、序盤のスローペースも影響しているが、時計も多少掛かっている。

 日曜は「曇時々晴」の予報。土曜に比べると降水確率は低く、10〜20%。土曜夜も雨が降る恐れはあるが、11R・新潟記念の頃には「稍重」か「良」まで回復する可能性もある。ただ、土曜の雨の影響は残りそう。日曜の芝のレースも中〜外を通る馬が優勢かも。

 スローなら先行馬が残る可能性はあるが、新潟記念当週の傾向通りに「中〜外差し」が戦略的にも最適だろう。芝が薄くなった内寄りも徐々に乾けば、思い切って内をつく騎手はいるかもしれないが、当日のレース傾向にはぜひ注意していただければと思う。

スポーツニッポン新聞社記者。コラム「万哲の乱」担当。04年天皇賞・春のイングランディーレ(10番人気)、09年天皇賞・春のマイネルキッツ(12番人気)、同年菊花賞のスリーロールス(8番人気)など長距離G1の本命馬激走多数。15年は宝塚記念で3連単52万馬券がヒット。馬券相性は京都、阪神が良く、中山はダート1200メートルがとにかく好き。

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング