京成杯AHは昨年、一昨年とトロワゼトワルが連覇(c)netkeiba.com、撮影:下野雄規
昨年の京成杯オータムハンデが行われた日の馬場状態は、若干走りづらい路盤。前日が雨のなかでの開催となった影響も残り「重め」の馬場コンディションで行われた。一昨年は絶好の路盤。非常に走りやすい馬場で、京成杯AHはレコードタイムで決着した。
昨年は異例なタフな馬場。一昨年は異例の高速馬場。今年の路盤がどうなっているかを現時点から予測するのは困難だが、現時点では異例だった昨年、一昨年は参考外として、2017年と2018年の馬場コンディションを想定する。
2017年と2018年に行われた京成杯AHはどちらも馬場コンディションは「稍軽い」。トラックバイアスは「差し有利」。
3着内に好走した6頭のうち最初のコーナーを5番手以内で通過していた馬は1頭もおらず、連対した4頭が全て上がり2位以内。位置取りを問わず、直線で伸びることが要求される状況だった。今年の京成杯オータムハンデも、2017、2018年に近ければ、末脚のしっかりしたタイプが有利になる。
2018年マイルCS優勝馬のステルヴィオ(c)netkeiba.com
ステルヴィオの前走はダートの1400m。素軽い走りが持ち味で、芝のレースの時でも軽めの馬場コンディションを得意とするタイプ。ダートは不向きで、近2走や5、6走前は速いペースの追走にも苦労していた。1400m以下の距離もこの馬には短い。
合わないことはわかっていながら、短い距離を使われていたのは、報道にもある通り、喉の不安から陣営側も長めの距離を使うことを躊躇していたのだろう。
本来はマイル以上で末脚を発揮する競馬を得意とする馬。適距離へ使われる今回は、手術されたことによって不安が解消されたものと判断する。本来の状態に戻り、2017、18年のような馬場になれば好走は必至。
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