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【ローズS予想】前走条件戦組の人気薄馬がポイント

  • 2021年09月14日(火) 12時00分

GIで良いところのなかった馬よりは条件戦組


 昨年のこの週はセントライト記念のほうを取り上げ、過去に比べて前走ダービー組が強くなり、上がり馬タイプの好走できる余地が狭まっているという話を書いた。では、ローズSはどうなのか。

 ローズSの過去10年、前走オークス組は[8-4-2-37]。やはり強いのだが、このグループの回収率は単56%・複59%。前走オークス&ローズSで1番人気という馬が[5-1-0-1]と2018年サトノワルキューレ以外は崩れていないのに対し、人気薄好走馬が少ないのでどうしても回収率が伸びない。

 となるとヒモに前走条件戦組を狙わないわけにはいかない。というか、そこがローズSのポイントになる。

 過去10年のローズSにおける前走条件戦組は[2-5-8-61]の複勝率19.7%。こちらは人気薄馬がたまに激走するので複勝回収率が165%ある。複勝率にしても、オークス以外を含めた前走GI組が23.0%だから、極端に違うわけではない。前走GIで良いところのなかった馬よりは、条件戦組を試したほうがよい。

 難しいのは前走1勝クラス組と2勝クラス組で全く傾向が違うことだ。1勝クラス組は[2-3-2-35]で連対レベルの馬も出す一方、グループとしての複勝率は16.7%にとどまる。キャリアの浅い馬、前走を差して好走した馬が来ている。一方で2勝クラス組は[0-1-6-20]でこのグループは3着が多いが、複勝率は25.9%だから前走GI組より高い。こちらはキャリアのある馬が走ったり、前走先行組が走ったりで、1勝クラス組とはだいぶ傾向が異なる。

 ただいずれにしてもいちばん大事なのは、とにかく人気薄馬を狙うということだ。前走オークス組やGII組で3連単フォーメーションの1、2着部分をコンパクトに組み、3着に人気薄の前走条件戦組をたくさん並べるようなやり方がよいだろう。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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