今年のセントライト記念はキタサンブラックが制した15年の路盤を参考にする(c)netkeiba.com、撮影:下野雄規
単行本「馬場を読んで馬券で勝つ方法」でも書いているように、今のJRAの路盤はクッションがきいていて、グリップ性良く走りやすい状態の路盤である。開幕週から末脚が決まりやすいのも馬場技術の進化によるものだ。
特に、東京芝や阪神芝で開幕週から差しが決まるのも、今の路盤ならではの傾向。一昔前の「開幕週は先行有利」は、今ほど路盤が良くなかった時代で発生する。
ところが、先週の中山芝は、一昔前の路盤に戻っていた。少しでも雨の影響が残っていたり、開催が進めば馬場はすぐに傷むだろう。2015年に近い路盤の状態だ。
今週のセントライト記念も2015年の路盤を参考にする。
その2015年のセントライト記念は馬場コンディション「標準」。トラックバイアスは「超内有利・前有利」と判定。
最初のコーナーを2番手以内で通過した馬がそのままワンツー。3〜5着馬は2枠より内。
今週は週中の天気予報が悪い。週末は回復しそうだが、雨の影響が残る可能性も十分にある。去年のような「重い」馬場コンディションも考えられる。
ちなみに馬場コンディション「稍重い」で行われた去年のセントライト記念もトラックバイアスは「前有利」だった。
差し馬がスピードを発揮するのは難しい馬場コンディションが濃厚。先行馬を狙いたい。
軸としての信頼度は高いルペルカーリア(c)netkeiba.com
ルペルカーリアの前走京都新聞杯はトラックバイアス「 ・差し有利」と判定。当時の中京芝は走りやすい軽めの馬場コンディションで、末脚が決まりやすい馬場。淀みなく速めのペースで逃げる展開も厳しかった。2着に粘った内容は価値が高い。
今回は他に逃げる馬がいる点もレースは組み立てやすい。前走時のように他馬が直線で鋭く伸びることが難しい状況が想定される。軸の信頼度は高い。
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