スマートフォン版へ

【天皇賞・秋予想】天皇賞秋は古馬混合戦でさらに良さが出る血統を狙う

  • 2021年10月29日(金) 19時00分
今週末は天皇賞・秋!
血統ビームを駆使した亀谷敬正の予想を重賞限定で公開!
鋭い着眼点に基づく見解は誰が読んでもタメになります。
以下よりぜひご覧ください。
亀谷敬正の予想を見る


走りやすいのは「欧州指向のガッツとスタミナ」を強化された血統馬


 先週の菊花賞は、欧州の最高級種牡馬サドラーズウェルズを持つ馬が1-3着を独占。いずれも父は欧州型。(出走馬の国別血統タイプ、系統はサイト「スマート出馬表」を参照(無料))

 ただし、サドラーズウェルズを持つ馬はどんなレースでも有利ではありません。競馬で要求される能力の方向性は一定ではないからです。JRAのダービーでは10年以上サドラーズウェルズを持つ馬が優勝していません。

 では、なぜ、ダービーでは不利なサドラーズウェルズを持つ馬が、菊花賞で上位を独占したか? 適性面もさることながら、サドラーズウェルズの持ち味であるスタミナとガッツが3歳春では強化しきれないことも考えられます。

 天皇賞秋の舞台は、ダービーと同じスピードが発揮しやすい東京。さらに距離も短い2000m。スピード型血統が走りそうなものですが、実際には父欧州型血統が3連覇中。

 ダービーで4連覇中のディープ産駒も、天皇賞秋で勝利したのはスピルバーグのみ。同馬はダービーでは連対実績がない「ディープとサドラーを両方持つ」配合。また、昨年ディープ産駒で2着に走ったフィエールマンも母は欧州指向の強い血統。自身も春のクラシックには出走しなかった晩成型。ディープ産駒はダービーで実績のない配合タイプが結果を出しています。

 天皇賞秋が「欧州指向のガッツとスタミナ」を強化された血統馬が走りやすいのは、古馬混合戦でタイトなレースになることに加え、欧州血統の才能開花に必要なキャリアと鍛錬が積まれるから、ではないでしょうか。

 エフフォーリアの父エピファネイアは欧州型。母父ハーツクライの産駒に天皇賞秋も優勝したジャスタウェイ。父、母父ともにキャリアを重ねた3歳秋以降にさらに良化した馬。エピファネイアは初GI勝利が秋の菊花賞。母父ハーツクライもGI初優勝は4歳の有馬記念。キャリアを重ねてスタミナやガッツを活かせる可能性が高い血統。

 関東所属のノーザンファーム生産馬。トレセン以外での調整はノーザンファーム天栄。天皇賞秋を連覇したアーモンドアイ、3年前の勝ち馬レイデオロも関東所属のノーザンファーム生産馬。トレセン以外での調整はノーザンファーム天栄。父は欧州型。昨年は2着馬フィエールマンもノーザンファーム天栄調整馬。母は欧州色が強い血統。血を育むのは人。ノーザンファーム天栄調整馬の中でも、欧州色が強い血統馬は特に天皇賞秋への資質が強化されます。人馬ともに、天皇賞秋の傾向にピッタリ。

 焦点は相手も、欧州型を狙うかどうか? たしかにディープ産駒の2頭(コントレイル、グランアレグリア)は強力ですが、オッズ次第では血統適性に優れ、父の伸び代を秘めているかもしれない父欧州型の産駒を買ってもいいかもしれません。

著しい成績を挙げ、殿堂入り予想家となった亀谷敬正の天皇賞・秋予想はレース当日までにウマい馬券で公開!

このコラムをお気に入り登録する

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

血統馬券予想理論『血統ビーム』の提唱者で、『ブラッドバイアス』『大系統』『小系統』などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在は競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。また『競馬予想TV!』『競馬血統研究所』(ともにCS放送フジテレビONE)に出演するなど活躍中。Twitterはコチラ。
ウマい馬券にて『血統ビーム』の予想提供中

バックナンバー

新着コラム

アクセスランキング

注目数ランキング