現在も無観客競馬が続いている船橋競馬場ですが、とある開催から、突如として衝撃的な姿でパドックを周回している厩務員さんがいました。このユニークなマスクを着用し、真剣な表情で担当馬を引いている厩務員さん。その様子を見て、ちょっとざわついた報道陣(笑)。こ、こ、これは?!
▲みどりのマキバオー愛たっぷりの吉木厩務員(撮影:高橋華代子)
今日の主役は、吉木友司厩務員(伊藤滋規厩舎)。吉木厩務員は競馬漫画『みどりのマキバオー』の大ファンで、このマスクは作者としても有名なつの丸さんのオリジナルマスクなんだそうです。
吉木厩務員は島根県の隠岐の島出身。当時は競馬中継もほとんど放送されていない競馬とは馴染みのない環境で育ったそうですが、そういう中でも、『みどりのマキバオー』やダービースタリオンが同級生の中で大流行し、吉木厩務員も自然の流れで競馬の世界に魅了されていったそうです。
「地元ではテレビで『みどりのマキバオー』は放送していなかったので、最初は漫画で読みました。競馬のライバル同士の熱い戦いに一気にハマりましたね。一番好きな馬は、二冠馬の偉大な兄が果たせなかった菊花賞を勝って、兄弟で三冠を成し遂げたアマゴワクチンです。あ! 船橋競馬場ならサトミアマゾンの名前を出した方が良かったでしょうか(笑)」(吉木厩務員)。
吉木厩務員はつの丸さんのオリジナルマスクが販売されると即注文。普段使いはせず、担当馬のレース時に自身の勝負マスクとして大切に身に着けているそうです。
▲担当馬メルルと吉木厩務員、鞍上は濱田達也騎手(撮影:高橋華代子)
インパクトたっぷりのマスクなので、周りからの反響もかなり大きいそうですが、元々がプライベートでも個性的なファッションを好むタイプということで、「全く恥ずかしくないですよ」と、吉木厩務員は真顔で言っていました。
「『みどりのマキバオー』は本当にすばらしい漫画なので、ファンの1人としてもたくさんの人たちに読んで欲しいです。今は『ウマ娘』がきっかけで競馬に興味を持つ人たちも増えていると思うので、そういう人たちにも知って欲しいなぁと思って、このマスクを着けています」
このマスク姿は、吉木厩務員の『みどりのマキバオー』愛からだったんですね!