先週は、ラストマンとともにみやこSに挑んだ小牧騎手。結果は残念ではありましたが、「また乗りたい!」と前向きなコメントも。そのほか、4着と健闘した新馬のミラクルスター、6着に終わったサワーホマレーのレースを回顧。次走に向けての手応えと課題を語ってくれました。(取材・文:不破由妃子)
※このインタビューは電話取材で実施しました。
入るかどうかわからないけど…今週は東京に賭ける!
──先週は、日曜メインのみやこS(GIII)でラストマンに騎乗。7月のプロキオンS以来の重賞騎乗となりましたね。
小牧 ちょっと残念な結果になってしまったけどね(14番人気16着)。でも、久しぶりに重賞に乗せてもらってうれしかったです。
──ラストマンは初騎乗。関東馬ですが、どういった経緯で依頼があったのですか?
小牧 以前、戸田先生から頼まれていた馬が除外になってしまったことがあってね。そのときに、「今度関西圏の重賞を使うときに改めて頼むわ」と言ってくださって。それで今回、依頼をもらいました。ジックリ行って、ひとつでも上を目指そうと思って乗ってたんやけど、早々に脚がなくなってしまったね。
──マイナス19キロの462キロ。デビュー以来最低体重だったので、そのあたりが影響しなければいいなと思っていたのですが。
小牧 そうやねぇ。初めて乗ったから、以前と状態を比べることはできないけど、とにかく3コーナーの時点で手応えがなかったです。だから、敗因についてはなんとも言えない。これまでのレースを見る限り、もっとやれていい馬だと思うから、また乗せてもらいたいです。
──阪神4Rでは、服部厩舎のミラクルスターがデビュー(2歳新馬・ダ1200m・10番人気4着)。
小牧 もともと能力は引けを取らないだろうと思ってたんやけど、大きい割にはちょっとカリカリする馬でね。でも、次につながる競馬はできたと思う。
──後方待機から、直線でもジワジワ伸びていましたね。
小牧 うん。気性的にどうかなぁと思うところがあったから、競馬を覚えさせようと思ってジックリ乗りました。次からもカーッとならなければいいんやけどね。さっきも言ったけど、もともと能力は感じていたから、楽しみはあるよ。
──続いては、短期放牧明けとなったサワーホマレー。「なんとかしたい」と力の入った一戦でしたが(阪神3R・2歳未勝利・芝1800m・3番人気6着)。
小牧 ん~、ちょっと残念でしたね。3番人気でね、たくさん応援してもらっていたのに…。ちょっとトモを崩すような形でスタートを出てしまって。チャンスやと思っていたから、いつもより多少出していったんですわ。弾けなかったのはそのぶんもあると思うけど、やっぱり2000mのほうがいいかもしれんね。2000mくらいでジックリ乗っていかんことには、まだ脚を使わないのかなと思った。ちょっとまだ力が付き切ってないね。
──なるほど。最終追い切りで自己ベストをマークしていたので、いよいよ力をつけてきたかと思ったのですが。
小牧 今回はだいぶよかったんやけどね。ただ、少し気が乗りすぎてたところもあって。ゲートでも立ち上がっていたしね。ただ、大負けはしていないし、悲観するような内容じゃなかった。また次も頑張りたいです。
──さて今週ですが、ニホンピロランドが東京の銀嶺S(11月14日・東京9R・ダ1400m)に登録していますね。
小牧 うん、東京に行こうかなと思ってる。まだ乗っていないけど、よくなっているって聞いてるんでね。ただね、入るか入らんかわからなくて。
──16頭立てで26頭の登録がありますからね。
小牧 そうそう。もし入ったときに乗れんのは嫌やから、もう賭けようかなと思って。入っても入らなくても、「日曜は東京」って決めようかなと思ってる。もし入らんかったら休みになってしまうけど、それはもう仕方ない。やっぱりランドには乗りたいからね。でね、土曜日は福島に行くかもしれん。
──順調にいけば、福島→東京という週末になるんですね。
小牧 うん。なんとか入ってくれればいいんやけどね。
──では最後に質問をひとつ。「キタノインディで馬連を獲りました! ありがとうございます! 13番人気の大穴だったわけですが、騎手は今日は走りそうだなとか、なんとなく感じるものなのでしょうか。あと、あのレースでいうと、人気はどこまで気にしていましたか?」
小牧 あんまり人気は気にしていないし、キタノインディでいえば『
太論』でも話したように、前走の時点で「逃げなくても走るんちゃうかな」って思ってたよ。だから、この前2着にきたことは、意外でもなんでもない。
──パドックで人気はチェックしていましたか?
小牧 人気というより、単勝オッズはいつも見てるよ。「今日も100倍以上か…」とガックリしたり、逆に自分が思っている以上に人気になっているときは、「なんでかな」と思ったり。キタノインディのときもオッズは見たけど、それを気にしてどうこうというのは全然ないね。