昨年はラッキーライラックがエリザベス女王杯連覇(c)netkeiba.com
今秋の阪神開催は例年とは大きく異なり、10月に開幕。年末まで約3ヶ月の連続開催となっている。
既に10日間の開催を消化したが、ここ2週ほどは雨量がほぼないこともあり、芝は傷むどころか開幕当初よりも良い状態である。
先週の日曜、芝の条件戦では最上位クラス(準オープン)で行われた道頓堀ステークスもレース上がりは34秒0。5番人気で3着だったカワキタアジンは上がり33秒2。13番人気で4着だったナンヨーアミーコは上がり33秒1。人気薄が二桁位置取りから高速上がりを出して好走した。
1200mにしては前半のペースが遅かった影響もあるが、準オープンでこの上がりタイムが出せるのは道中の追走が楽だったことを示している。
3歳以上で上級条件を走る馬にとっては、今の阪神馬場は走りやすい馬場コンディションだ。
今週は週前半に降雨がありそうだが、水曜以降は日曜まで晴れそうで先週とは大差ない馬場コンディションが想定される。
今年と同じく阪神芝2200mで行われた昨年のエリザベス女王杯と近い状況になりそうだ。
昨年のエリザベス女王杯では上がり33秒台を出した馬が4頭。1、2、3、5着とそのまま上位の着順に好走していた。
末脚のしっかりしたタイプを狙いたい。
デゼルの前走府中牝馬ステークスはトラックバイアス「内有利・差し有利」と判定。当時は内を通る馬に有利な馬場状況で、後方待機馬が恵まれた展開。外枠から強気に先行する形では絶望的だった。
デゼルの巻き返しを期待したい(c)netkeiba.com、撮影:下野雄規
本来は後方から運んで持ち味が活きる馬で前走のように道中で急かす形は、馬自身にとっても向いていない。
今回は乗り替わり。好走している時と同じような形で競馬をすると考えるのが妥当。想定される馬場コンディションで、馬のリズムを重視して後方位置取りなら、巻き返しが期待できる。
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