近年の好走馬の過半数は前走東京マイル組
昨年、従来の京都競馬場ではなく初めて阪神競馬場で施行されることになったマイルCSについてのコラム
『阪神高速馬場で行われるマイルCSなら、京都のマイルCS実績馬よりも東京の安田記念実績馬に注目』で詳しく解説しました通り、阪神芝マイルコースを高速時計で乗り切るという資質は、東京芝マイルコースで求められるモノと通じる部分が大きいです。
特にこの阪神ジュベナイルFは2歳牝馬にとって(事実上)唯一最大の栄誉ある頂上決戦たるレースという位置付けで、その時点で出走可能な収得賞金を獲得した馬は軒並み歩を進めてくるのが一般的です。それ故に、早期に賞金を積みやすい短距離実績馬の出走割合が高くなり、レースも前走までに短い距離を先行していた様なスピードに秀でた短距離系馬の先導によりペースが流れがちです(近10年でハイペース3回・ミドルペース5回・スローペース2回)。
一口に阪神芝マイルコースと言っても様々で、前哨戦というレースの立ち位置からスローペース率が高いチューリップ賞などではまた話が違ってきますが、一貫してペースが流れてスピード持続力勝負の色合いが強い阪神ジュベナイルFの場合には上述の通り東京芝マイルコースでのパフォーマンスとの相関関係が強く働く可能性が高いと言えます。
実際に昨年の阪神マイルCSでは同年の東京安田記念好走馬が2頭好走、今年の阪神マイルCSでも同年の東京安田記念好走馬が2頭好走しました。また