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藤田菜七子騎手が振り返る2021年「“耐える一年”だったように思います」【第1回】

  • 2022年01月17日(月) 18時02分
藤田菜七子騎手

▲2021年は「試練の一年」に…その胸の内を語ります (撮影:福井麻衣子)


藤田菜七子騎手の短期連載「もっと強く。」が本日よりスタートいたします。

「16年ぶりのJRA女性騎手誕生」の大フィーバーの中、2016年にデビューを果たした菜七子騎手。以来、様々なプレッシャーと戦いながら、様々な記録を塗り替えてきました。

順調に勝ち星や経験を積み重ねる一方、デビュー6年目の2021年は「試練の一年」に。成績、怪我、海外遠征…菜七子騎手がその胸の内を告白します。

(取材・構成=不破由妃子、スタイリスト=武久真理江、ヘアメイク=横山雷志郎)

ここ2年の自分と何が違うんだろう…


──2021年は、394戦14勝(2019年43勝、2020年35勝)。デビュー6年目にして、試練の一年ではなかったですか?

菜七子 もっともっと勝ちたい、勝たなければと思っていたら、いつの間にか年末だった、みたいな感覚で。まったく満足できない数字ですし、そうですね……私にとって「耐える一年」だったように思います。

──「耐える」というのは、自分と向き合わざるを得ない時間が多かった?

菜七子 はい。2019年、2020年とたくさん勝たせていただいたのに、去年はなかなかうまく成績が出せなくて。ここ2年の自分と何が違うんだろう…とか、いろいろ考えました。もちろん、もっともっと改善しなければいけない騎乗技術だったりは当然あるのですが、なかなか難しい一年でしたね。

──デビュー以来、初めて味わう感覚や感情もあったのでは?

菜七子 そうですね。これまでたくさんの方に応援してもらって、上手くいっていたことのほうが多かったんだなと。そういう意味では、去年は初めてつらいというか、気持ちの面で大変なことが多かったです。

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1997年8月9日、茨城県生まれ。美浦・根本康広厩舎所属。同期は坂井瑠星騎手、荻野極騎手ら。2016年に騎手デビュー。16年ぶりのJRA女性騎手として注目を集める。2018年、JRA女性騎手最多勝記録を更新。2019年のカペラSで(コパノキッキングに騎乗)、JRA所属の女性騎手として初の中央重賞制覇。2020年、女性騎手として史上初のJRA通算100勝を達成。

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