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長期休養明けからの完全復活となったキングオブコージ(撮影:下野雄規)
『ウマい馬券』で活躍するプロ予想家たちの“思考回路”に迫る「予想の頭脳」。今回は、伝統の古馬中距離重賞・AJCCを取りあげます。馬連3万馬券、3連単70万馬券となった波乱の一戦を、はたして、どんなアプローチによって攻略したのか。その“頭脳”に迫ります!
今回紹介するのは、“人気と実力の乖離を狙う”白石川ゴエモン氏です。
まずは本命に、4番人気3着のボッケリーニを推します。一昨年の中日新聞杯を勝利した以降はハンデ戦にしか出走せず、「トップハンデを背負わされ続け、毎回一着馬から僅差の競馬で終わっている」ことに注目しました。
今回は別定戦のため、前走よりも斤量1.5kg減での出走。馬体重460キロ台で推移している馬だけに斤量面の影響が出やすいタイプと推測し、「ようやく本来の実力を示してくれる」と踏んだのです。
一方、3番人気で勝利したキングオブコージは、「長期休養前は目黒記念勝ち、京都大賞典ではグローリーヴェイズの三着と実績はメンバー中上位」と評価して対抗に指名します。「前走中日新聞杯はボッケリーニに次ぐ57kgのハンデながら勝ち馬から0.3秒差での入線と能力に翳りはない」と、僅差の内容から復調気配を感じとったのです。
そして最大の勝因は、5頭しか打たなかった印の中に11人気2着のマイネルファンロンを加えていたことでしょう。こちらは、「意欲的に中間時計を出し続けており一変に期待」と、前走17着大敗からの巻き返しを調教から見抜いたのです。
そして馬券は、◎ボッケリーニと○キングオブコージをそれぞれ1着に据えた3連単フォーメーションを各300円購入。すると、7207.6倍という高配当馬券を的中し、見事に200万円超の払戻金を獲得することに成功したのです。
予想結果は
こちら。