昨年はエフフォーリアが優勝(c)netkeiba.com、撮影:下野雄規
今開催、東京の芝は路盤の状態良好。グリップ性も良く、直線でスピードを存分に発揮できる走りやすい状態。軽めの馬場コンディション。
スローペースになったとしても、高速上がりを出せる馬は、直線スピードに劣る先行馬を差せる。先行することや内を回る優位性は少ない。
末脚のスピードが反映されやすい馬場は人気馬が走りやすい。今開催の東京芝は、新馬戦を除くと17レース。1番人気が16レースで3着内に好走。9勝。末脚のスピードがある馬は人気になりやすいから、人気決着になりやすい。
先週のメインレース、東京新聞杯も4番人気が1着。1番人気が2着。2番人気が3着。3連単でも87倍の平穏な決着。今週も先週同様の馬場であれば、人気馬が走りやすいだろう。
ただし、今週の東京は木曜以降で雨・雪予想が出ている。現時点で芝は重めの馬場コンディションも想定される。
近年の共同通信杯で馬場コンディションが「稍重い〜重い」だったのは2020年。
2020年の共同通信杯はトラックバイアス「内有利・前有利」と判定。外を回る差し馬が伸びない馬場。8枠から差す形だった断然人気のマイラプソディが大きく離された4着に凡走。先行、内を通った馬が恵まれた。
予報通りの雨馬場ならば、先行馬。なかでも重めの馬場コンディションに対応できるタイプを狙う。
重めの馬場コンディションに対応できそうなビーアストニッシド(c)netkeiba.com
ビーアストニッシドは2走前の京都2歳ステークスで人気薄ながら2着に好走。馬場コンディション「稍重い」。トラックバイアスは「 ・前有利」と判定したレース。当時は週中の雨量が多く、開催中の強風も影響。直線が向かい風気味で負荷がかかっており、直線で脚を使うことは難しい状況だった。
前走のシンザン記念は1600m。当時は馬場コンディション「稍軽い」。トラックバイアスは「内有利・ 」。楽に逃げることができた2走前に比べるとペースが速かったことで、先行すらできなかった。
道中で折り合いを欠いた面はあるが、最内枠から終始内を通ることは恵まれた。馬場コンディションが「標準〜軽い」馬場よりも重い馬場の方が走る馬だ。
今回は2走前と似たような重い馬場コンディションになって、差し馬が力を発揮できない馬場になれば、再度恵まれるだろう。
殿堂入り予想家となった馬場虎太郎の共同通信杯の予想はレース当日までにウマい馬券で公開!
馬場氏を含む殿堂入り予想家の無料コラムも公開しておりますので、ぜひそちらもご覧ください。