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「合格できて本当によかった!」長男・加矢太さんのJRA騎手免許試験合格通知到着に

  • 2022年02月08日(火) 18時01分
本日の午前中、うれしいニュースが飛び込んできました。小牧騎手のご長男である加矢太さんが、なんとJRAの騎手免許試験に一発で合格! 開口一番、「ホッとした…」と安堵のため息をもらした小牧騎手。今日の『太論』では、合格通知が届いたときの率直な気持ちをお届けするとともに、グレアミラージュ&ニホンピロマリブの“際どい3着”を振り返ります!(取材・文:不破由妃子)

※このインタビューは電話取材で実施しました。


みんなに応援してもらって…合格できて本当によかった!


──2022年は、曾和直榮元調教師との師弟対談で始まった『太論』ですが、今週から通常更新に戻ります。まずは、加矢太さんのJRA騎手免許試験合格、本当におめでとうございます!

小牧 ありがとう。いやぁ、ホッとしたわ。10時に郵送で通知が届いたんやけど、やっぱりドキドキするもんやねぇ。

──合格を知ったとき、加矢太さんはどんな様子でしたか?

小牧 加矢太もホッとしてたみたい。自信はあったみたいやけど、やっぱり合格っていう文字を見るまではね。そのあとはいろんな人から電話が掛かってきて、その対応に追われてたわ(笑)。みんなに応援してもらってね、本当にありがたいです。合格できて本当によかった。

──早ければ3月5日に“小牧加矢太騎手”が誕生するわけですね。すごく楽しみです。ぜひこの『太論』で親子対談などを実現できればと思ってます。

小牧 そうやね。落ち着いたらぜひ。

──ではさっそくですが、1月のレース回顧を。まずは先週のグレアミラージュ(2月5日・中京6R・4歳上1勝クラス・ダ1400m)。11番人気ではありましたが、直線は際どい3着に追い上げてきましたね。いい脚でした。

小牧 惜しかったねぇ。走ってくるはずと思って、ずーっと僕が調教も乗ってる馬なんやけど、ちょっとフラフラしたり、モタれたりする癖があって。でも、やっと最近よくなってきて、ここ2走はだいぶマシになってきてね。前回も今回もすごく調子がよかったんですわ。いつ走ってもおかしくないような調教ができているしね。

──昨秋以降は坂路で51秒台が出るようになって。時計がすべてではありませんが、力をつけてきたのかなと思っていました。

小牧 そう、時計も出るようになったでしょ。あとは気持ちだけなんやけどなぁ。競馬にいくと、イレ込んでどうしようもない。なんせ怖がりなんですわ。ゲートも出ないし、なまズルいし、挙動不審なんです(笑)。

──挙動不審(笑)。

小牧 ドッシリ構えていればいいのにね。レースが始まってしまえばそこまででもないんやけど、厩でもイライラしたりして大変らしいわ。なんとかひとつ勝ちたいんやけどね、この馬で。もう少し気持ちの面で成長してくれば、いつでも勝てるだけの力はあるから。先週も上手いこと乗れたし、勝つと思ったんやけどなぁ。はぁ…、なかなか勝てんわ。でも、先々週のニホンピロマリブ(1月30日・小倉12R・4歳上1勝クラス・芝2000m・10番人気3着)の競馬をきっかけに、ちょっとリズムが戻ってきたね、人間の。なんとなくやけど(笑)。

──そのニホンピロマリブも、勝ったと思ったんですけどねぇ。あと一歩でした。

小牧 あれも一瞬、勝ったと思ったわ。でも、人間同様、馬もきっかけをつかんだね。前回まであまりにも負けっぱなしやったから、新馬みたいな競馬をさせていこうと思ってジックリ乗ったんやけど、それがよかった。展開も向いたけど、これからもああいう競馬をしていこうと思ってる。また小倉を使うと思うから、今度はなんとかしたいね。

──では、最後に質問をひとつ。「映画好きな小牧騎手に質問です。アカデミー賞でも期待されている『ドライブ・マイ・カー』は観ましたか? 自分はまだ観ていないのですが、もし観ているのであれば感想を聞かせてください」。

小牧 あ〜、あの映画は観てないねん。なんか外国の賞をもらったでしょ? そのときに観ようと思って映画館に行ったんやけど、別の映画を選んでしまった。先週はね、珍しく嫁さんとふたりで『バイオハザード』を観に行ってね(『バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ』)。いやぁ…怖かったわ(苦笑)。これまでに観た『バイオハザード』シリーズのなかで一番怖かったね。

──怖かったというのは、それだけ世界観を楽しめたということですか?

小牧 そうそう。3回くらいドキッ! となった(笑)。あんなに怖い思いをしたのは久しぶりやね。怖い映画が好きな人には、あれはホントにオススメや。
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太論 / 小牧太
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1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。2024年には再度園田競馬へ復帰し、活躍中。史上初の挑戦を続ける。

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