▲切望…4年ぶりのGI制覇へ、岩田康誠騎手を直撃 (撮影:稲葉訓也)
前哨戦の根岸Sを制しフェブラリーSに挑む、テイエムサウスダンと岩田康誠騎手。岩田騎手のGI勝利は、2018年の天皇賞・春が最後。GIタイトルを切望しているのは、他の誰でもない、岩田騎手自身です。
GIで勝ち負けできるような馬がなかなかめぐってこない今の環境について、「悪いのは俺やねん」とポロリ。すべてを包み隠さず語ってくださった岩田騎手――何を感じ、何を思っているのでしょうか。
(取材・構成=不破由妃子)
サウスダンの活躍、秘訣は内臓面の鍛え直し
──根岸SでJRA通算1700勝を達成。おめでとうございます。
岩田 ありがとうございます。根岸Sはね、勝つイメージしかなかったよ。
──道中は7、8番手での競馬。これまでより控える形になりましたが、次以降を見据えての狙ったポジショニングだったのですか?
岩田 ポジショニング云々というより、今後につながる一番いいレースができたんちゃうかな。中間の調整も飯田先生が全部任せてくれているので、今までやってきたことの答えが出たレースだったと思う。
▲「今までやってきたことの答えが出たレース」と岩田騎手 (撮影:下野雄規)
──普段の調教から密にコンタクトを取ってらっしゃいますよね。この馬の場合、どういうことをテーマに日々調整をしているのですか?
岩田 当たり前の調教をしているだけや。日々、馬のことを考えて、一日一日を大事にしているだけ。
精神面の調整も大事やけど、俺は肺とか心臓とか息とか、内臓面を鍛え直しているだけ。まぁ松田博資厩舎や浅見秀一厩舎の調教の真似事なんやけどね。
──内臓を鍛える…なんか深いですね。