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【フェブラリーS予想】外枠から狙いたいフェブラリーS

  • 2022年02月15日(火) 12時00分

スタート角度が変更されても結局は…


 フェブラリーSが行われる東京ダート1600mは、2010年の秋にスタート角度が少しだけ変更された。外枠有利なのでそれを修正するための変更である。

 2015年のフェブラリーS週に本欄でその話に触れ、その時点での「スタート角度変更後枠番成績」を示した。ただ、その時点で「新しいスタートによるフェブラリーS」は4回しか終了していなかったので、フェブラリーSそのものについてはGI昇格後の通算成績を示した。

 あれから7年。東京ダート1600mのデータはさらに蓄積されたし、スタート角度変更後にフェブラリーSは11回行われた。そこで改めてデータを見てみようと思う。

 まずは東京ダート1600mの全レースを対象にした枠番別成績。だいぶデータが蓄積されたので、フルゲート16頭時のみ(全807レース)を対象にすると以下のようになる。着度数は勝率・複勝率と対応するので省略する。

回収率向上大作戦


 スタートを修正してもなお、外枠有利の傾向は続いている。1枠と8枠の違いを見ると、1枠の馬を◎にするには相当な根拠が必要にも思える。勝率・複勝率だけでなく、回収率の差も大きい。

 では、2011年以降のフェブラリーSについてはどうか。2019年が14頭立てだった以外はすべて16頭立てなので、こちらも着度数は省略する。

回収率向上大作戦


 僅か11レースが対象なので綺麗に外>内とはならないが、穴は7、8枠から出ている。7枠はコパノリッキー。8枠は2012年1着のテスタマッタと2020年2着のケイティブレイブ。対照的に1枠は2013年にグレープブランデーが3番人気で勝った以外、馬券に絡んでいない。

 フェブラリーSのほうだけを見て「GIでも外枠>内枠」と決めつけることはできないが、それでも総合成績と見比べると「外枠が好ましい」くらいの気分にはなる。今年は確固たる存在がおらず、前哨戦も荒れ模様だった。こういう年はいっそ、枠順をメインの判断材料として予想を組み立ててもいいだろう。

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1970年東京生まれ。競馬評論家、ギャンブル評論家。中学生時代にミスターシービーをきっかけとして競馬に興味を持ち、1990年・大学在学中に「競馬ダントツ読本」(宝島社)でライターとしてデビュー。以来、競馬やギャンブルに関する著述を各種媒体で行うほか、テレビ・ラジオ・イベントの構成・出演も手掛ける。競馬予想に期待値という概念を持ち込み回収率こそが大切という考え方を早くより提唱したほか、ペーバーオーナーゲーム(POG)の専門書をはじめて執筆・プロデュースし、ブームの先駆けとなった。

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