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加矢太さんの所属厩舎が決定! 「いい厩舎に入れてもらえてよかったよ」

  • 2022年02月15日(火) 18時01分
先週の『太論』でご報告した通り、小牧騎手の長男である加矢太さんが、晴れてJRA騎手免許試験に合格。『太論』宛にも、たくさんのお祝いメッセージが届きました。「デビューまでのスケジュールは?」「一緒に“出勤”しているんですか?」などなど質問も多数。そこで今週の『太論』では、先週のレース回顧とともに、“小牧加矢太騎手”の最新情報をお届けします!(取材・文:不破由妃子)

※このインタビューは電話取材で実施しました。

親子3人で小倉へ──小牧加矢太騎手がいよいよ始動!


──先週デビューしたウイングブラボーは7着(2月12日・阪神4R・3歳新馬・12番人気7着)。道中の行きっぷりもよく、直線で追い出されてからもきちんとスイッチが切り替わった感じで、走ってきそうだなという印象を受けました。

小牧 なんかね、思っていたより動きましたわ。ただ、とにかく集中力がなくて、返し馬、ゲートのなかと、馬っ気ばっかり出してたわ。ずっと鳴いてたしね。

──幼さ全開だったんですね。

小牧 うん。でもね、レースに行ったらすごくよかった。一瞬、直線で行き場をなくしてしまったけど、最後までしっかり走ってくれてね。馬っ気を出して走っているくらいやから、上積みはあるはず。楽しみな馬ですよ。

──調教の走りからも伸びしろを感じますか?

小牧 調教は地味な感じやけど、乗り味はいいよ。まだ子供やけど、走ってきそうな雰囲気はある。距離もこの間のダート1200mあたりがいいわ。日曜日のニホンピロオーサーも、思ったより走ってくれたね(2月13日・小倉2R・3歳未勝利・14番人気7着)。なんか、今までになく手応えがよかったよ、今回は。

──3戦目にして、着差も詰めてきてますね。

小牧 そうやね。どうしたんやろ…と思うくらい変わったわ(笑)。そういえば先週はね、加矢太が小倉競馬場で土日とも研修だったんですわ。

──ということは、ひかりちゃん(バレット)も含め、親子3人で小倉へ?

小牧 うん。

──いいですねぇ。

小牧 加矢太は研修で障害ジョッキーに一日ついていたから、僕はなかなか入っていけへんかったけど。当たり前やけど、加矢太にとっては初めての場所やし、これからみなさんにいろいろ教えていただくわけやから、父親として周りに挨拶だけはしとかなと思ってね。

──研修というのは、ジョッキーと行動をともにして、仕事の流れを確認していく研修ですね。

小牧 そうそう。土曜日は高田(潤騎手)くん、日曜日は北沢(伸也騎手)くんが面倒を見てくれてた。装鞍に一緒に行ったり、いろいろ教えてもらってたよ。デビュー前の子は、必ずそういう研修をするねん。僕のところにも昔、田中健くんとかが研修にきたな。

──『太論』にも、加矢太さんへの祝福メッセージがたくさんきています。メッセージと合わせて「デビューまではどういうスケジュールなんですか?」とか「もう一緒に“出勤”してるんですか?」といった質問も。

小牧 昨日免許をもらって(免許の日付は3月1日〜)、今日は初めてトレセンに出掛けて行ったわ。そうそう、音無厩舎に所属させてもらうことになりました。最初だから僕もついて行ったほうがいいかなと思ったんやけど、兄弟子の松若(風馬騎手)くんはもともと加矢太の友達やからね。彼が連れて行ってくれたので、僕はいつも通り休みました(笑)。

──お父さん、出番なし(笑)。ちなみに、どういったつながりで音無厩舎に所属することになったのですか?

小牧 加矢太は中学を出たときにもJRAの騎手試験を受けたんやけど、そのときも合格したら音無厩舎に所属させてもらうはずだったんですわ。

──小牧さんがお願いして?

小牧 そう。僕が先生に頼みました。でも、そのときは受からんかったからね。で、しがらき(ノーザンファームしがらき)で仕事をしているときに、たまたま音無厩舎の馬にたくさん乗っていたらしくて、また声を掛けてもらえたんやって。いい厩舎に入れてもらえてよかったよ。先生もあと数年で定年やからね。その間にしっかり足場を固めて、厩舎に貢献できるジョッキーになってほしいね。
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太論 / 小牧太
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1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。2024年には再度園田競馬へ復帰し、活躍中。史上初の挑戦を続ける。

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