▲日本が誇る黄金コンビが、いざ世界制覇へ! (C)netkeiba.com
昨年のチャンピオンズCを制し、JRA賞・最優秀ダートホースに輝いたテーオーケインズ。陣営が次なる舞台に選んだのは、1着賞金約11億円の世界最高峰のレース、サウジCです(2/26、G1、キングアブドゥルアジーズ競馬場、ダ1800m)。
世界中の猛者が集まる大きな舞台。この大事な手綱を託された、主戦の松山弘平騎手を直撃。「僕自身も非常に楽しみです」と、今の心境を語ってくれました。
(取材=netkeiba編集部)
世界も注目している一戦「しっかり結果を出したい」
――“新ダート王”のテーオーケインズ。次走がフェブラリーSかサウジCか、その動向に注目が集まっていました。世界への挑戦と決まった際、主戦としてはどんな思いでしたか?
松山 世界に挑戦が出来る、そこに自分が乗せていただけるということで、素直にうれしかったです。それだけに「しっかりと結果を残したい」と、改めて思いました。
――テーオーケインズの(JRA)GI初制覇となった昨年のチャンピオンズC、レース内容はどう評価されていますか?
松山 スタートもしっかりと出てくれましたし、道中も良いポジションで運べました。最後まで手応え十分で、非常に強い競馬だったと思います。
▲直線で後続を引き離すテーオーケインズ (C)netkeiba.com
――新馬戦以来、主戦として15戦中10戦の手綱を握ってきました。ここまでのテーオーケインズの成長ぶりで、特に強く感じているところを教えてください。
松山 デビューの頃は、1400mや1600mといった短い距離使ってきましたが、徐々に距離が持つようになってきました。何よりも、馬自身がパワフルになったと思います。
――その過程の中で、松山騎手が特に意識してテーオーケインズに教えてきたことはありますか?
松山 調教は厩舎の方がしっかりと仕上げてくださっているので、自分が教えるということはあまりないのですが、競馬で一番意識してきたことは、「リズム良く走る」というところです。道中をリズム良く運んで、最後にしっかりと良い脚を使えるように意識してきました。
▲前走のチャンピオンズCは、まさにそれが結実したレース内容 (C)netkeiba.com
――前走のチャンピオンズCは、まさにそれが結実したレース内容でしたね。さて、テーオーケインズの素顔についてもお聞きしたいのですが、どんな性格の馬ですか?
松山 普段はこれといって癖はありません。とても扱いやすい馬なのですが、少しイレ込みやすかったり、環境の変化に戸惑うところはあるのかなと思います。
――サウジCがいよいよ迫ってきています。国内での調整を終えて(2/16)、感触はいかがでしたでしょうか?
松山 国内での最終追い切りは良かったですし、順調にきています。ですので、僕自身も本番が非常に楽しみです。
――その言葉をお聞きして、ますます楽しみになりました。ここ最近、日本馬の海外G1での活躍がさらに幅を広げてきています。松山騎手にとって、海外挑戦はどんな意味がありますか?
松山 僕自身、昔から「世界に挑戦したい」と思っていたので、海外の競馬に乗れることはすごくうれしいです。国内はもちろん、世界も注目している一戦だと思いますので、そこでしっかり結果を出したいと思います。
――最後に、応援しているファンの皆さんへのメッセージをお願いいたします。
松山 今回、こうして大事な手綱を託していただきました。しっかりと結果を出せるように頑張ります。応援よろしくお願いします。
(文中敬称略)