いよいよ今週からトライアル競走が始まり、日曜日に行われる弥生賞には、朝日杯FSの勝ち馬ドウデュースが出走を予定しています。鞍上の武豊騎手は弥生賞8勝という抜群の成績を残していますが、ここもドウデュースから買うのが正解なのでしょうか? 馬券の美味しさを判定する指標「妙味度」で分析していきましょう。
(取材・文・構成=オーパーツ・パブリッシング 編集K3)
レジェンド馬券はどう買うべきか?
編集K3(以下、K3) 中山記念は「儲かる軸馬」のカラテが2着に好走してくれました。馬券はまた3着抜けでしたけど……。
卍 惜しかったですね。もうちょっとの我慢ですよ。
K3 ダノンザキッドは安田隆行厩舎の妙味度分析で卍さんがおっしゃっていたように、休み明けが良くなかったんですかね?
卍 どうでしょう。川田騎手のレース後コメントのほうが気になりますけどね。
K3 中山に嫌な記憶が残っているかもしれないってやつですね。昨年の弥生賞か皐月賞で何かあったってことですよね。
卍 こういうのは誰にも予想できませんからね。これが生き物を走らせる競馬の難しさでしょう。
K3 だからこそ的中率を追わずに、当たったときに美味しい目を探したほうがいいわけですね。
卍 はい。当てることばかり考えると、儲からない目を買うことになりますから。
K3 では、今週も妙味度分析から始めましょう。ドウデュースに関するものだと嬉しいです。
卍 では、武豊騎手にしましょう。電子書籍『中央競馬 妙味度名鑑 2022』の武豊騎手のページはこのようになっています。
武豊騎手の妙味度は、2020年度版が98、2021年度版が99、今年度版が100と、徐々に上がっています。ちょっとの差に見えますが、利益度(妙味度をもとに1年間購入し続けた場合にどれだけの利益をもたらしえるかを示した指標)だと、-1319→-695→100と大きな差になります。
K3 武豊騎手が乗るというだけで過剰人気する状態ではなくなってきたわけですね。
卍 はい。武豊騎手の特徴をまとめるとこんな感じです。
・妙味度が徐々に上昇するも、まだ積極的には狙えない
・長距離だと期待されやすい
・東京、阪神だと期待されやすい
・オープンや重賞だとまだ過剰人気
・1〜3勝クラスでは過剰人気しない
・狙いは北海道
K3 重賞で過剰人気するっていうの、すごくわかります。武豊騎手の勝利ジョッキーインタビューを聞きたい自分がいますから。
卍 平成の競馬ファンにとってはレジェンドですもんね。
K3 武豊騎手の騎乗馬を見ると、キーファーズ、メイショウ、スマートの馬が多いですけど、やはり近年の妙味度上昇はキーファーズの馬の質が良くなってきていることが大きそうですね。キーファーズが作ったインゼルサラブレッドクラブの馬が走るようになったら、さらに動きがありそうですね。
卍 サイバーエージェントの藤田晋オーナーの所有馬もいますしね。
K3 注目度が高いので、やっぱり重賞で買いたくなるんですよね。でも、妙味度的には積極的に狙えないわけですよね?
卍 目立てば目立つほど過剰人気になりますからね。
K3 武豊騎手って弥生賞を8回勝っているんですよ。さすがに今週は消せないんじゃ?
卍「儲かる軸馬」は総合妙味度で決めていますから、種牡馬と厩舎の妙味度が高ければ該当する可能性はありますよ。
K3 では、総合妙味度を見せてください。
卍 わかりました。予想1〜5番人気の総合妙味度は以下のようになっています。