楽しみにしていた今村騎手のデビュー

　先週、サウジで日本馬が4勝をマークし、その鞍上は全てルメール騎手での快挙となったわけですが、レースを終えて思ったことは、生産界の尽力によって芝においては、日本馬はもはや世界トップレベル。

　ルメール騎手の騎乗振りからも、それがうかがえるものでした。特に逃げた2頭においては諸外国とのテンのスピードの違いを生かし、小細工なしに馬の力を信じた騎乗内容。

　と同時に、オーソリティにおいてはルメール騎手だからこそ折り合いをつけ、一方のステイフーリッシュにおいては、国内で逃げたことがないというか…同型の兼ね合いもあり、中々ハナをきったことがなかった馬を行かせ勝利してしまうあたりに、ルメール騎手の手腕を感じるものでした。

　さて先週の阪急杯、期待をしたダイアトニックが最後、狭い内を抜け出しての勝利に。

　この走りによって高松宮記念が楽しみとなりましたが、現時点では古馬となってからは様々な意味で距離短縮の1200mがドンピシャとなるのではないかと感じるグレナディアガーズとの2頭が中心かな…と思っています。

　さて今週から新たな騎手がターフに誕生します。今年もまた1人女性ジョッキーが誕生しますが、彼女は競馬学校時代1つ下の期となる今村君の娘さん。

　栗東に研修にきていた頃から鞍はまりの良さに定評がありましたが、昨年、競馬学校の模擬レースを見にいった際、スタートセンスの良さに加え、その後の冷静な対応や鞭の持ち替えなど、全ての面においてレベルの高さを感じる騎乗振りでした。藤田菜七子騎手の活躍により今や4キロ減でのスタートに加え、周囲の女性騎手に対する見方が変わっており、とても良い状況。デビュー週から10鞍も集まり、総合的に捉えても彼女の活躍は非常に期待ができると思い、私も楽しみにしていました。

　さて土曜日・阪神競馬場で行われるチューリップ賞ですが2歳女王・サークルオブライフの走りも注目ですが、その阪神JFでゲートに課題を残す形となったナミュールが、どんなレース内容を見せるのか？ その点も気になるところ。阪神JFでは1番人気に支持されるも4着と敗れましたが、ゲートのみならず道中も粗削りな面を見せていた中、最後の直線で脚を使っており、能力を感じさせるものでした。容易ではないと思いますが、初コンビとなる横山武史騎手がどうエスコートするのか？ 馬の成長も含め、どのような姿＆レース振りとなるのか？ 気になります。

　それでは皆さん、日曜日午後はフジテレビ「みんなのKEIBA」でお逢いしましょう。

　ホソジュンでしたぁ。