
接戦をクビ差凌ぎ切ったアスクビクターモア(撮影:下野雄規)
『ウマい馬券』で活躍するプロ予想家たちの“思考回路”に迫る「予想の頭脳」。今回は、皐月賞トライアルの弥生賞を取りあげます。1頭の人気が抜けた2歳GI馬をどう評価し、どんなアプローチで攻略したのか。その“頭脳”に迫ります!
今回紹介するのは、「ラップギア理論」の岡村信将氏です。
まず最初に、衝撃的なレース分析で驚かせてくれました。なにしろ、「皐月賞への試走、ダービーとの関連性からハイレベルなレースだと思われがちな弥生賞なのだが、実はレース自体のレベルは(同コース重賞の)ホープフルSや京成杯と大差ない」と評価したからです。
しかも「何なら過去10年の平均レベルはホープフルSはもちろん、京成杯よりも低いぐらいと言えるかもしれない」とつづきます。
そして、「少頭数ということもあって、非常に楽なペースから速い上がりを使える馬が有利なレースと考えるべき」と分析。そうなると無敗馬ドウデュースの名前がすぐに挙がるところですが、「朝日杯フューチュリティSのレベル自体そう高くはなく、たとえ最上位ではあってもオッズほど抜けた馬だと考えてはいない」と他馬にチャンスありと読んだのです。
そこで本命は3番人気優勝のアスクビクターモアとなります。「何より、未勝利の勝ちっぷりが良い」と3走前を強調しました。「3コーナーからずっとアサヒにプレッシャーを掛けられながら、それを跳ね返しての勝利だった。これは なかなか出来ることではない」とジャッジしたのです。
読み応えのある見解を踏まえ、最後は「この人気で買えるのなら、それは勝負して然るべきものかと考えた」と馬券は得意の単勝1本勝負。6.7倍を1点で的中させたのです。
予想結果は
こちら。