前回3月6日のWIN5は130万5970円の配当で決着。3レース目の総武S(中山10R)を単勝オッズ1.6倍(1番人気)のバーデンヴァイラーが制したものの、1レース目の湾岸S(中山09R)で単勝オッズ18.7倍(6番人気)のキングオブドラゴンが、4レース目の大阪城S(阪神11R)で単勝オッズ11.7倍(5番人気)のアルサトワが優勝を果たしたこともあり、極端な低額配当決着にはなりませんでした。
もっとも、単勝支持率通りに残り票数が減っていったと仮定した場合の配当理論値は約348万円。実際の配当はその4割弱です。過去599回のWIN5を振り返ってみても、ここまで大きく安い方に振れてしまった例はほとんど見当たりません。
WIN5は発売金額の規模が小さく、それでいて払戻金額が大きい式別なので、ちょっとした票の偏りがオッズに大きく影響してしまうもの。前回3月6日の的中組番も、ごく一部のプレイヤーが厚く買っていたり、影響力の大きい予想家さんが推奨していたりしたのではないでしょうか。このような事態も起き得るのがWIN5の面白いところであり、怖いところでもあります。
明日3月13日のWIN5は総出走頭数が72頭、総組み合わせ数が61万1520通り(土曜12時現在)。総組み合わせ数はそれなりに多いものの、人気が集中しそうな馬も何頭かいますし、買い目の方針は決めやすいはずです。
【2022年03月13日発売分の1点予想】
阪神10R 4.メイショウフンジン
中山10R 5.ボンセルヴィーソ
中京11R 12.ランブリングアレー
阪神11R 2.ナムラクレア
中山11R 4.アンクロワ
【1レース目 灘S(阪神10R)】
今年の1回阪神ダ2000m(3月12日終了時点)は、外寄りの枠に入った馬が不振。「馬番が11~16番の馬」は[1-0-0-13]と苦戦していました。ストロングライン・レッドソルダード・フォルテデイマルミらは扱いに注意すべきかもしれません。
スズカデレヤ・ホウオウエーデルあたりも面白い存在ですが、狙ってみたいのはメイショウフンジン。前走が好内容でしたし、このコースは合うと思います。
【2レース目 東風S(中山10R)】
距離適性の高い実績馬が中心。「“JRA、かつ1600~1800m、かつ重賞のレース”において5着以内となった経験がない馬」は2018年以降[0-0-0-17]ですから、グラティアスらは評価を下げるべきでしょう。
さらに「枠番が6~8枠の馬」は2018年以降[0-0-3-21]、「性が牝の馬」は2018年以降[0-0-0-9]。アオイクレアトールやスマートリアンも割り引きが必要です。
楽しみなのはタイムトゥヘヴン・ボンセルヴィーソ・ミッキーブリランテあたり。ボンセルヴィーソは展開にも恵まれそうで、不安要素が見当たりません。
【3レース目 金鯱賞(中京11R)】
ビッグレースから直行してきた馬と、前走で先行していた馬が優勢。「前走の条件がGI以外、かつ前走の4コーナー通過順が6番手以下だった馬」は2017年以降[0-0-1-27]でした。今年はポタジェなどがこの条件に引っ掛かっています。
また「前走の着順が2着以下、かつ前走の1位入線馬とのタイム差が0.5秒以上、かつ前走の距離が2200m以下だった馬」は2017年以降[0-0-1-21]。レイパパレをはじめとする大敗直後の馬も過信禁物と見るべきでしょう。
なお「父がキングカメハメハ・ディープインパクト以外の種牡馬、かつ“前年以降、かつJRA、かつ2200m以上、かつGI・GIIのレース”において1着となった経験がない馬」は2017年以降[0-1-0-27]。ジャックドール・ステラリアらも強くは推奨できません。
これらの傾向から強調できるのはアカイイト・ランブリングアレーの2頭。人気薄ではあるものの、ランブリングアレーはいかにもこのレースが合っていそうなタイプです。
【4レース目 フィリーズR(阪神11R)】
近年は内枠有利。「枠番が5~8枠の馬」は2019年以降[0-0-2-28]なので、テイエムスパーダらは評価を下げるべきだと思います。
あとは馬格や関西圏のレースにおける実績も重要なポイント。「前走の馬体重が450kg未満だった馬」は2019年以降[1-0-0-24]、「“京都・阪神、かつ1400m以上のレース”において“着順が6着以内、かつ4コーナー通過順が3番手以下”となった経験のない馬」は2019年以降[0-0-0-26]と、それぞれ期待を裏切りがちでした。アネゴハダなど、これらの条件に引っ掛かっている馬もあまり強調できません。
マイシンフォニー・サブライムアンセム・コンクパールあたりも侮れませんが、注目はやはりナムラクレア。このメンバー構成なら実績上位ですし、コース替わりもプラスに働くでしょう。
【5レース目 アネモネS(中山11R)】
長期間に渡って好走馬の傾向が変わっていないレース。「“中山芝1600~1800mのレース”において3着以内となった経験がない馬」は2010年以降[0-4-5-109]なので、ウィズグレイスらは割り引きが必要です。
今年はアンクロワ・フィールシンパシー・リヴォリ・ブルトンクール・ビジュノワールあたりが有力。「生産者がノーザンファームの馬」は2010年以降[5-6-4-18]と堅実でしたし、枠順にも恵まれたアンクロワは最優先で押さえるべきだと思います。