昨年の阪神大賞典(c)netkeiba.com
阪神芝3000mは特殊なコース設定。直近の阪神芝の馬場状況よりも、過去のレース傾向の方が参考になる。
昨年は雨の影響が強く残る馬場コンディション。最初のコーナーを最後方で通過した9番人気のナムラドノヴァンが3着。2着のユーキャンスマイルも最初のコーナーは後方から2番手で通過していた。
昨年は雨の影響が強いので参考外にしても、2015年以降の阪神大賞典は6年連続でトラックバイアス「差し有利」が続いている。
馬場コンディションは2015年、2016年、2019年が「稍重い」。2017年、2018年、2020年が「稍軽い」。馬場コンディションが異なる年もありながら、毎年のように末脚が要求されるレース傾向になっている。
2015年以降の勝ち馬は全て上がり3位以内。そのうち6頭が上がり1位。最初のコーナーを4番手以内で通過して連対したのは昨年のディープボンドのみ。
長距離戦で前半のペースが緩くなりやすいにもかかわらず、位置取り関係なく後方からも届く。普段は前半の追走に苦労するような差し馬にとっては願ってもないレースだ。末脚のしっかりしたタイプを狙いたい。
2連勝中のマカオンドール(c)netkeiba.com
マカオンドールの近2走は直線で鋭く伸びて連勝中。それぞれ内容は異なる。
2走前は少頭数で直線が長いコースの長距離戦。極端なスローペースでも道中もスムーズに追走。直線も難なく抜け出し、楽な相手関係はあったにしても完勝。
前走はさらに距離が延びたが、2走前に比べると前半が淀みない流れ。位置取りは後方になったが、直線は内を捌いての勝利。
2着馬がコーナーをまわりながら加速させて馬の能力を最大限出し切った騎乗だったのに対し、内を通っていたこの馬は直線で進路が確保できるまで仕掛けを待たざるを得なかった。斤量は軽かったが、瞬時に反応できる馬ではないので、あの形では力を出し切れていない。まだ余力があった。
前走は格上挑戦の軽ハンデ。今回はGIIの別定戦。常識的には格で劣るところだが、このレースはGIIながら、断然人気が予想されるディープボンドを除けば前走と比べても大差ないメンバー構成。十分にチャンスがある。
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