先週のWIN5は、3月20日が6万3940円、3月21日が7万2230円と、いずれも極端な低額配当で決着。優勝を果たした計10頭はいずれも単勝5番人気以内、かつ単勝オッズ8倍未満でした。
先週の結果を受け「有力馬を片っ端から押さえておけば簡単に的中できたのではないか」「この組み合わせで700倍前後なら悪くない配当と言えるのではないか」と感じた方もいらっしゃると思います。もっとも、最終的な単勝オッズが8倍未満だった馬をすべて買った場合の組み合わせ数は、3月20日が320通り、3月21日が240通り。単純に人気上位の馬を押さえていく作戦だと、数万円レベルの投資をしなければ的中に手が届かなかったわけですから、そのリスクに見合った払戻金額とはとても言えません。
無論、数百円や数千円といったレベルまで買い目を削ったらその分だけ的中確率は下がりますし、そもそも先週のような低額配当で決着する回はごくわずか。人気サイドの馬ばかり選んだ組番で勝負するメリットはまったくないと言って良いでしょう。
明日3月27日のWIN5は総出走頭数が84頭、総組み合わせ数が132万7104通り(土曜12時現在)で、出走取消等がなければ総組み合わせ数は歴代4位の多さ。非常に難度の高い回です。
【2022年03月27日発売分の1点予想】
中山10R 8.ソウルラッシュ
中京10R 2.メイショウフンジン
阪神11R 10.ファルコニア
中山11R 6.ブルベアイリーデ
中京11R 7.レシステンシア
【1レース目 春興S(中山10R)】
前走好走馬や先行力が高い馬に注目したい一戦。4月中旬に施行されていた2020年以前を含め「前走の着順が4着以下、かつ前走の4コーナー通過順が4番手以下だった馬」は2014年以降[0-1-0-49]と苦戦していました。
有力候補はリーガルバトル・ウインシャーロット・ハーモニーマゼラン・ソウルラッシュ・ルーカス・シンハリングあたり。2連勝中のソウルラッシュは引き続きマークしておくべきだと思います。
【2レース目 鈴鹿S(中京10R)】
ほぼ同じ条件で施行された2021年の鈴鹿Sにおいて1~5着となった5頭は、いずれも前走の着順が7着以内、かつ出走数が16戦以内だった馬。ペルセウスシチーらは過信禁物と見ておいた方が良いかもしれません。
狙ってみたいのはメイショウフンジン・ペプチドナイル・ナリタフォルテ・レプンカムイ・シルヴェリオあたり。前走が好内容だったメイショウフンジンは特に楽しみです。
【3レース目 六甲S(阪神11R)】
先行力が高い馬と、コース適性の高い実績馬が中心。「前走の4コーナー通過順が6番手以下、かつ“阪神芝1400~1800m、かつ重賞のレース”において5着以内となった経験がない馬」は2018年以降[0-0-0-28]なので、カレンシュトラウスらは評価を下げるべきでしょう。
また「前走の距離が1600m以外、かつ前走の着順が2着以下、かつ前走の1位入線馬とのタイム差が0.4秒以上だった馬」は2018年以降[0-0-0-23]。今回と同じ距離のレースを経由してきた馬や前走好走馬が優勢でした。レッドベルオーブなど、この条件に引っ掛かっている馬も疑ってかかるべきだと思います。
これらの傾向や近走成績から強調できるのはウインカーネリアン・スマートリアン・ファルコニア・エアロロノアあたり。ファルコニアは阪神芝外回りのレースにも十分な実績がありますし、特に不安要素が見当たりません。
【4レース目 マーチS(中山11R)】
ハンデキャップ競走らしく、前走好走馬が強いレース。2018年以降の3着以内馬12頭中9頭は、前走の条件が“JRA、かつ条件クラス”以外、かつ前走の着順が4着以内です。アナザートゥルース・オメガレインボーらを信頼し過ぎない方が良いでしょう。
なお「馬齢が5歳以下、かつ“同年、かつ中山ダ1800m、かつオープンクラスのレース”において3着以内となった経験がない馬」は2018年以降[0-0-1-22]、「前走との間隔が中3週以内、かつ前走のレースが総武ステークス以外だった馬」は2018年以降[0-1-0-18]でした。
エクレアスパークル・ダノンスプレンダー・カデナあたりも面白そうですが、注目はやはりブルベアイリーデ。今回のメンバー構成や負担重量なら、無理に逆らう必要はないと思います。
【5レース目 高松宮記念(中京11R)】
中央場所、かつゴール前の直線に急坂があるコースを主戦場としてこなかった馬は不振。「“前年以降、かつ中山・阪神のレース”において入線順位が2位以内となった経験のない馬」は2016年以降[0-1-0-45]とあまり上位に食い込めていません。戦歴が特殊なサリオスはともかく、他の該当馬は過信禁物と見るべきでしょう。
さらに「“前年以降、かつJRA、かつGI・GIIのレース”において“着順が2着以内、かつ4コーナー通過順が3番手以内”となった経験がない、かつ枠番が5~8枠の馬」は2016年以降[0-0-0-45]。実績ある先行馬を除くと、外寄りの枠に入った馬は期待を裏切りがちでした。今年はロータスランド・グレナディアガーズらがこの条件に引っ掛かっています。
あとはダイアトニックをはじめとする高齢馬も割り引きが必要。「馬齢が7歳以上の馬」は2016年以降[0-0-0-32]です。
通常の式別でマークしておきたい伏兵は他にも何頭かいますが、WIN5はレシステンシア・メイケイエールの2頭を素直に押さえておくべきでしょう。
【連載終了のお知らせ】
当コラムは本日の更新を持ちまして、連載を終了させていただくことになりました。長い間のご愛顧、まことにありがとうございました。