
見事な逃げ切りを決めたジャングロ(撮影:下野雄規)
『ウマい馬券』で活躍するプロ予想家たちの“思考回路”に迫る「予想の頭脳」。今回は、NHKマイルCの前哨戦であるニュージーランドTを取りあげます。前走マイル戦組の注目度が高いなか1200&2000m戦組が台頭した一戦を、はたして、どんなアプローチで攻略したのか。その“頭脳”に迫ります!
最初に紹介するのは、「ラップギア理論」の岡村信将氏です。
まずは、ニュージーランドTの勝利馬がNHKマイルCで「毎年のように人気に推されているわりに、二桁着順に大敗した馬も半数近くおり、両レースがリンクしているとは言いがたい」ことに着目します。それゆえ、両レースで求められる適性の違いを最重視。現代競馬で人気が集まりやすい「瞬発力のある馬」ではなく、「現状のラップギア適性値が【瞬0平0消5】」という消耗戦向きのジャングロ(3番人気優勝)に狙いを定めたのです。
そして馬券は、◎ジャングロの単勝に全額を投資。「是が非でもモノにしたい」「ラップギアの真骨頂」とも語った勝負レースで、きっちりと7万円の払戻金を獲得したのです。
予想結果は
こちら。
もうひとりは、“名古屋の的中モンスター”米田幸憲氏です。
「負かしてきた相手関係もここと比較すれば強力なもの」と1番人気2着のマテンロウオリオンを本命に推します。さらに、「血統的にも中山マイルは絶好の舞台であり、有利な最内枠から自在な立ち回りで展開に左右されない」と強調しました。
また、対抗に「指数的には最上位の存在」とジャングロを指名。つづく3番手にも、「中距離戦で先行していたレース内容からマイルへの距離短縮でいかにも脚が溜まりそう」と6人気3着のリューベックを評価したのです。
結果は○→◎→▲と上位印3頭での決着。馬連9.9倍、3連複29.5倍、3連単160.9倍のトリプル的中となりました。
予想結果は
こちら。