近2走の雪辱を果たしたジオグリフ(撮影:下野雄規)
『ウマい馬券』で活躍するプロ予想家たちの“思考回路”に迫る「予想の頭脳」。今回は、3歳牡馬クラシック第1弾となる皐月賞を取りあげます。単勝6番人気までが10倍未満という混戦を、はたして、どんなアプローチで攻略したのか。その“頭脳”に迫ります!
最初に紹介するのは、独自理論「Kスタンダード」の使い手・Kヤマモト氏です。
まずは「朝日杯FS>ホープフルSという当初からの主張をここも貫きたい」と、2歳GIレースの比較から予想をスタートさせます。そして上位評価の朝日杯FS組では、なんと、勝ったドウデュースよりも0.5秒差5着のジオグリフを、「出遅れて外回す距離ロス大きい競馬」で実走着順に直すと最先着と評価したのです。
また前走の共同通信杯2着も、勝ったダノンベルーガの素質は認めつつも、こちらも「内容的にはそれほど差がない」とジャッジ。さらに、「前走叩かれた上積み」と「忘れてはならない札幌2歳Sの強烈な強い勝ち方」から5番人気優勝のジオグリフを本命に推したのです。
そして馬券は、単勝9.1倍を3,000円にくわえ、馬単75.4倍を1,000円購入のダブル的中に成功。10万円超の払戻金獲得となりました。
予想結果は
こちら。
もうひとりは、「現実主義を標榜する」総合派のnige氏です。
同じく本命には、「中山替わりで長所が活きる」とジオグリフを抜擢。さらに、3番人気2着のイクイノックスを対抗へと指名しました。
因みにイクイノックスは、新馬戦が新潟で前走も東京スポーツ杯2歳Sと直線の長い左回りコースしか使われておらず中山が未知数な馬でした。
ところが、「器用さを感じる走りを見せていて、上がりの速さだけで勝ってきた馬ではない」「中山に対応できる持続力も見せている」としっかりと適性を読み切ったのです。
結果は、◎→○でのワンツー決着。馬券も馬連35.7倍を2,500円的中となりました。
予想結果は
こちら。