
▲障害ジョッキーズ対談、今回が最終回です!(撮影:桂伸也)
障害リーディングの森一馬騎手(29)と、馬術チャンピオンからジョッキーに転身した小牧加矢太騎手(25)をゲストにお迎えしての対談も、今回が最終回。
24日の福島4Rで加矢太騎手が初勝利を挙げました! デビュー7戦目で訪れた待望の瞬間、大きな大きなガッツポーズも。
最終回は、加矢太騎手が背負う「馬術と競馬の懸け橋」の役割、一馬騎手が背負う「障害リーディング」としての役割について。障害界の将来のために…ふたりの取り組みと覚悟に迫ります。
(取材・構成=不破由妃子)
佑介「一馬のような技術がしっかりしているジョッキーが前面に」
──異色の経歴の持ち主である加矢太さんが加わったことで、メディアでも障害レースが取り上げられる機会が増えていますが、そんな今だからこそ、日本の障害界が直面している問題を改めてここでお聞きしたいと思うのですが、森さんはどのように考えていらっしゃいますか?
一馬 やっぱり平地に比べてまだまだ注目度が低いところです。あとは、乗り役たちの平均年齢の高齢化ですね。今、障害ジョッキーは30人いるかいないかで、若手が入ってこないから、なかなか増えなくて。

▲注目度の低さ、障害ジョッキーの高齢化…。障害界が抱える問題(撮影:桂伸也)
佑介 今年は新人ジョッキーが多かったし、一時期に比べればちょっと持ち直してきたところだけど、一昔に比べてデビューする子自体が減っているからね。とくに障害は、一馬が言う通り、若手で乗る子がいない。平地であまり乗れないから…という流れが続くとなると、高齢化は改善されないし、モチベーションが低い人が障害に乗っても危ないシーンが増えるだけのような気もするし。
一馬 そうなんですよね。
──以前、若手騎手を集めて、障害レースについてレクチャーしていましたよね。
一馬 そういう機会を設けたこともありますが、伝え方が難しかったこともあって、それを機に「障害に乗ってみよう」となった若手はほとんどいなくて。より年齢が近い僕が率先して、もっと若手に障害のおもしろさを伝えていかなければと思っているんですけどね。
佑介 一馬がすごいのは、ほとんど落ちないこと。そういう一馬が、なぜ落ちないのかをちゃんと伝えることが近道だと思う。俺もそうだけど、興味はあっても「危ない、怖い」という気持ちがどうしても先立ってしまうからね。そういう気持ちを少しでも取り除ければ、乗ってみたいと思っているジョッキーはいっぱいいると思うんだけどな。だから、一馬のような技術がしっかりしているジョッキーが、限りなくリスクを減らせる手法を前面に打ち出して伝えていくことが大事なんじゃないかなと思うよ。
あとは、