ここ5年の勝ち馬のうち、シャフリヤール、コントレイル、ロジャーバローズ、ワグネリアンと4頭がディープインパクト産駒。残るレイデオロはディープインパクトと牝系が同じ。実質ラストクロップとも言われる現3歳、アスクビクターモア、キラーアビリティ、コマンドライン、ジャスティンパレス、プラダリア、ロードレゼルと6頭のディープ産駒が登録してきた。
シャフリヤールの母はダ7Fの北米G1勝ち、コントレイルの母母は北米2歳女王、ロジャーバローズの母父は欧一流マイラー、ワグネリアンの母母は短距離の追い込み馬、レイデオロの母母は快速レディブロンド、マカヒキの母母はアルゼンチンのマイルG1勝ち。「父が2400の大レース勝ち馬で、母や母父や母母がマイラー」という馬が勝ちやすいのがダービーというレースだ。(解説:望田潤)
アスクビクターモアコロネーションS(英G1・芝8F)勝ちケマーの半弟で、フィリーズマイル(英G1・芝8F)勝ちプリティゴージャスのイトコ。母カルティカはフィユドレール賞(仏G3・芝2100m)3着。母父レインボウクエストは凱旋門賞馬。母父の重厚さやロベルトのパワーも強く、弥生賞を見てのとおりなかなかしぶとい中長距離馬だ。昨年のタイトルホルダーといろいろイメージが重なるが、最近のダービーは上がりが速くなるのでどうか。ロジャーバローズのような運びで活路。
距離◎ スピード○ 底力◎ コース○
アスクワイルドモア母ラセレシオンはペルーサの全妹でパシャドーラの3/4妹でJRA3勝。近親に亜牝馬チャンピオンのディファレントや、ダイオライト記念3着アルファフォーレスなどがいる。そこにキズナが配されて、クロスがサンデーサイレンス3×3とリファール5×5。ペルーサを柔緩慢ストライドにしたような中距離馬で、リファールの粘着力も感じさせる走りで相手ナリにしぶとい。鋭い脚には欠けるので、京都新聞杯のようにペースが流れて持続力勝負になってほしい。
距離◎ スピード○ 底力○ コース○
イクイノックスヴァイスメテオールの半弟で、母シャトーブランシュは